2015年

5月16日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2015-05-16 23:19:05 (2408 ヒット)

 5/15(金)九州大学医学部での恒例の『サイトカイン学』の講義(2コマ180分)を行う。かなり厳しい出席チェックがあるからなのだろう。生命科学科の学生も加わって講義室は満杯である。今年は同大学生命科学科出身の伊藤さんの仕事や、九大出身の七田君や長谷川君の仕事も紹介しようとかなり実際の研究に近い内容も加えて準備していた。ところがその時間的余裕が全くなかった。例年のごとくまず自然免疫で重要なTLRやRIG-Iとそのシグナルについて話し始めた。前に座っている学生にTLRって知っているよね?っと聞いても知らないという。NK細胞は何をみてウイルス感染を認識するのか?と聞くと『レセプターみたいなもの』という。TLRを初めて聞いたというので『阪大の竹田先生のプリントを見せてみろ』と前回の資料を見せてもらうとしっかり『自然免疫』のテーマでみっちり講義がされてある。獲得免疫となってTh17の話をはじめる前にTh1,Th2は聞いているだろうがTh17は初めてか?と聞くと『そうだ』という。試しにまたプリントをみせてもらうとTh17はおろかTfhもちゃんと講義されている。これを聞いたら講師の先生は泣くだろう。薄々気がついてはいたが学生の記憶は数日と持たないようだ。短期記憶がめちゃめちゃ苦手である。そもそも記憶しようと言う意識があるのかすら怪しい。しょうがないので東大5月祭の『免疫劇場』のビデオを見せる。多くは喜んで笑っていたがこれは小学生向けの『超簡易版』ビデオである。日本の最高峰の九大医学部の学生が『免疫劇場』をみて喜んでいてはいけない。もちろん九大に限ったことではないのだが。どうしたらタームを覚えようという気にさせられるのか?もちろん試験が迫れば覚えるのだろうが。。おそらく実生活や疾患と結びつかないのでピンと来ないのだろう。考えさせられた180分であった。

印刷用ページ このニュースを友達に送る

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。