2015年

6月24日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2015-06-24 12:22:33 (3768 ヒット)

 またまた腸内細菌の話。今朝のニュースに出ていた。私も痛風持ちなので毎日ザイロリックを飲んでいるが、明日からヨーグルトを食べよう。いや普通のヨーグルトではダメでPA-3株が入っていないといけないのか。この菌株はプリン体を分解してくれるらしい。でも今度発作が出たらぜひBTK阻害剤を試してみたい。BTK阻害剤はインフラマソームを抑制するので痛風の炎症を起こすIL1βの産生を抑えるのだ
ウイルス学の講義をしていて面白いことに気がついた。ザイロリック(アロプリノール)は1988年にノーベル医学生理学賞を受賞したエリオン、ヒッチングによって開発された。キサンチンオキシダーゼの阻害薬で尿酸の産生を阻害する。1960年代に開発された薬が今だに第一選択剤として使われているのはすごい。エリオンは抗ヘルペス剤のアシクロビルの開発で有名だが他にも合計8種類の化合物を合成し世に出している。これもまたものすごいことだと言える。
ウンチクとして知っていると何かいいことがあるかも。

なお痛風持ちはもとになるプリン体の摂取を抑えようという気はさらさらない。だからヨーグルトやザイロリックが必要なのだ。

 

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