2015年

8月6日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2015-08-06 12:44:52 (3241 ヒット)

 来春就職をめざす学生にとっては正式には8月から面接解禁である。当教室でも来春卒業予定のPhDの学生が二人いるが、両名とも早々に内定をいただいた。まことにめでたいことである。ただ職活に関しては私は何もしていないので本人らの努力のたまものである。当教室ではアカデミアを目ざす学生も企業の研究職をめざす学生も分け隔てなく指導している。博士課程の目的は研究者の養成であって研究の基本に企業もアカデミアも関係ない。真面目にコツコツ頑張れば必ず報われる。卒業までにしっかりした論文を出していれば企業の研究職でも高く評価してもらえる。やっぱり真面目に真摯に、が一番だ。


しかし全国的に博士課程への進学者は減少の一途をたどっている。当教室でも昨年はゼロ。今年もPhDの希望者はゼロ。わざわざ東大駒場まで3日も講義に行ったのに反応ゼロ。もちろん『ゼロでもやります!』なんだが(何をやるの?)。前期の入学応募締め切りは8/7、今週末までである。博士課程は後期募集もある。こちらは11/30〜12/4。

大学院への進学者がいないとぼやくと決まって『それは先生のところが厳しすぎるからでしょう』と言われる。20年前はともかく今はスポコン(=スパルタ)育成はしていない(つもり)。甲子園の高校野球だって昔と今では鍛錬方法は随分違っている。それよりも「博士課程に進学してもろくなことはない」という誤った認識が広まったせいではないか?なかには進学を「人生捨てるか?」なんて言う者もいる。もちろんちゃんと勉強も実験も必要なので遊んでいて学位が取れるわけではない。高いプロ意識と勤勉さが要求され、厳しいのは何処も同じだろう。でも真面目に頑張ればそれだけの価値がある、というのは当教室の卒業生が証明してくれていると思う。

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