2015年

11月4日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2015-11-04 20:23:31 (3041 ヒット)

 今日は大学院講義(90分英語)。ただでさえ免疫は面倒なのにさらにへたくそな英語でわけのわからん講義に90分もつきあわされる学生さんも気の毒だ。で、前半は一般的な免疫の話を入れることにした。いつもの『免疫楽-基礎の基礎』のスライドを時間をかけて説明して東大5月祭の『免疫劇場』を見せた(日本語ですみません)。まあ少しでも楽しんでくれたたら嬉しい。MD-PhDコースの3年生が来ていた。質問するとさすがにLPSはグラム陰性菌だと答えられた。半年前に講義やったばかりだが、覚えてくれていて嬉しい。どうにもしょうがないやつはグラム染色すら覚えていないから。

少し前の記事だが『研究力が低迷、日本の大学がこのままではダメになる』という記事を見つけた。以前先進医学財団のコラムに『研究者をめざす若者が減っている』という記事を書いたことがある。私が漠然と思っていたことが数字で裏付けられている。なぜじり貧なのか?なぜ日本の論文数が減少しているのか?公的研究資金と研究のための実働時間が減っているからだと言う。1995年の科学技術基本法以来科学技術予算は増えたが大学への投入資金は減っている。日本政府は研究資金の52%を政府関連機関(理研や国研)に配布し大学へは39%だという。一方で論文の79%は大学教員によるもの。つまり研究者を育てる一番重要な役割を担っている大学に必要な研究資金がまわっていない。さらに大学の教員のポストは減る一方なので論文数が減るのは当然と思われる(数だけの議論でよいのかという話は置いとく)。思い切って大学の方を増やすか研究資金の流れを変えないとこの状態から抜け出すことは難しいだろう。どこぞの研究所の家具代金で大学なら若手研究者が2,3年研究できるのではないか。筆者の矢原先生は『国に頼らずに民活を』と提言されている。福沢諭吉や北里柴三郎や大村智先生もそう言われるような気がする。

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