2016年
6月17日
今日は講義を少し早めに切り上げて30分間の中間試験。基本問題で5択なのですんなり出来るだろうと思ったら、60点満点で10点代が数名いる。彼らは呼び出しだな。レポートを課すことになるだろう。
試験問題を作成するといつも必ずミスをする。根がザルに出来ているからしかたない。今回も問題番号31が2つあって学生の指摘で気がつく。また採点をしていると必ず模範解答と違う問題がある。情けない話だが、そいういうのはまず自分の解答の間違いを心配しなければならない。Webに解答をupしたら早速優秀な学生がやってきて2カ所間違いを指摘された。ともに全く私の単純なミスだ。学生諸君はなぜ自分の答えと先生の答が違うのか、よく見て欲しい。存外先生が間違っていることがあるもんだ。開き直りか?といわれるとその通りです。
教科書の間違いというか『あやふやさ』も多い。ペニシリンによる過敏応答は何型か?免疫生物学ではIgEを想定してかI型のアナフィラキシーのところで出てくる。エッセンシャル免疫学では赤血球溶血のところで出て来てII型である。イラストレイテッドでは何故か臨床問題でIII型としている(誤訳かもしれない)。確かにハプテンとして免疫複合体による疾患もあるらしいのでIII型も間違いではない。どれもありなので、そもそもこれは問題として不適切といえる。そんなの出すほうが悪いと言われればその通りです。スンマセン。
ともかく試験は落とすためにあるのではなく理解を確かめ、勉強のきっかけをつくるためにある。役立ててくれるとうれしい。
私が最も気にしている『出席と試験の成績の関係』の解明にはもう少し時間がかかる。
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