2011年
4月6日
関谷君の論文
"The nuclear orphan receptor Nr4a2 induces Foxp3 and regulates differentiation of CD4+ T cells"
この論文ではオーファン核内受容体NR4a2がFoxp3の誘導とIFNγの抑制に重要な役割を果たすことを示しています。NR4aファミリーは生体内で神経系や造血系で重要な役割を果たしていることがすでに知られており今回免疫系、特にT細胞での機能が明らかになりました。最も重要なことはNR4a2は単独で抑制性T細胞のマスター遺伝子であるFoxp3を誘導できることで、TGFβに次いで、人工的にTregを作り出しうる可能性が示されました
詳細はプレスリリース参照。
関谷君は当ラボに来てまだ2年半ですが、優れた実験技術と論理的な考察で姉妹紙に短期間で論文を発表できたことは快挙です。内容的には論文2つ分以上の実験データが詰まっています。今後もこのファミリーを中心にエピジェネテック転写制御による免疫コントロールという極めて大きな、先進的分野を開拓して行ってもらいたいものです。
炎症を抑える新しいたんぱく質を発見
-花粉症などのアレルギー疾患や、炎症性疾患の新たな治療法開発に期待-
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