2016年

10月4日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2016-10-04 00:36:12 (1540 ヒット)

 大隅先生がノーベル医学生理学賞を受賞された。それ自体は大変喜ばしいことであるが、これでノーベル賞の候補となりうる日本人が一人減ったといも言える。医学生理学賞で候補とされる人たちは本庶先生、坂口先生、森先生をはじめほとんどは50歳以上である。個人的な見解ではあるが、現在の40代の若手中堅に将来ノーベル賞を狙えるような世界的な業績を求めるのは極めて難しいかもしれない。しかも研究者を目指す若手は年々減少し、論文の調査でも日本の貢献は低下する一方である。生命科学分野でもそれは著しい。次の10年~30年でも画期的な成果を維持するためには基礎研究の重要性を為政者が認識してくれるとともに生命科学を支える学会の活動も重要な意味を持つだろう。昔も今も学会は若手の登竜門でもあるからだ。日本では分子生物学会と生化学会が代表的な基礎生物学の学会と言っていいと思う。しかしともに若手会員の減少に悩まされている。この2つの似た学会が別々に大会を開いているのはどうも無駄が多いような気がする。アメリカのように一緒になったほうがいいのでは、という意見は多い。幸い大隅先生は生化学会の名誉会員でもあり分子生物学会の理事でもある。またお弟子さんの水島先生は現生化学会理事長だ。先の生化学会でお会いした時に水島先生は粘り強く両学会の融合を目指されていることを伺った。水島先生に賛同する若手は多いと思う。大隅先生の受賞を契機に両学会の発展的融合を期待したい。

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