2016年

10月12日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2016-10-12 08:41:41 (2593 ヒット)

 大隅先生が『浮かれている場合ではない』と会見で発言されたためか、『30年後にはノーベル賞は出なくなる』『金をかけずにノーベル賞受賞者はでるか』といったもっぱら研究費や「役に立つ立たない」といった目的論がさかんに議論されている。これらはもちろん重要なのだが基礎研究と言っても千差万別。酵母や線虫を使った研究とマウスなどほ乳動物を使った研究では必要な資金が全く異なる。その点は考慮して欲しい。また基礎研究への偏った過剰な投資は大阪大学の2億円もの経理不正事件が物語るように大きな弊害を生む。パイは増えなければ分け方を工夫すべきなんだろう(といっても科研費の総額は豊洲の5884億円の半分もない)。研究者は「生かさず殺さず」がちょうど良いのだろうがそのさじ加減は難しい。それより問題なのはそもそも基礎の研究者を志す若者が減っていることである。研究を志向する医学部出身者の減少は随分議論されている(清水先生のレポート)。いわゆるnon-MDの場合、一般的に博士課程に進学する大学院生が減っている大学院重点化政策の失敗が大きいのかもしれない。大学院に入っても就職希望者がほとんど。私は大学院生にはどちらかというと企業への就職を薦めることが多いのだが、『アカデミアに残って好きなことをしたい』という若者が少しはいてもいい。いややっぱり研究費獲得に汲汲としてそういう道に希望を見出せない現状を作っている我々のような世代が悪いんだろう。いい訳ばかりでXX采配のハリル監督みたいと言われそうだ。こっちもさすがに危機的なようだ

NHKの日曜討論でもやっていた。言われていることはどなたも一緒。研究費の討論はもうすでに出し尽くしているのでは。あとはどう実行するかだろう。

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