2017年
2月3日
助教講師の募集をはじめて1週間。はじめはゼロかと思ったが意外と多くのかたから応募があった。ちょっと型破りだったのがよかったか。ショウジョウバエのかたやゼブラフィッシュのかたもいる。どれも面白そうで資金が許せばぜひ一緒にやりたいテーマばかりだ。しかし6月の実習には間に合うように選ばないといけない。これは極めて難しい判断だ。
研究員の実験が複雑なことになってどう収束させてよいかわからなくなっている。今日も研究員とdiscussionして途方にくれる。自然は複雑で簡単な仮説で説明することが難しいことは多い。しかし簡単な説明ほど美しい(正しい)。これを『オッカムのカミソリ』という。実際には『ある事象を説明するのに必要以上に多くを仮定すべきではない』という格言だそうだ。そう言って彼にひとつの仮説を推すと、『その仮説では説明できない』とにべもなく否定された。
なぜ『オッカムのカミソリ』が思い浮かんだかというと、最近Gaoで無料でやっている『コンタクト』を観たから。1997年の作だから20年ぶりにみたことになる。そのなかで『オッカムのカミソリ』が数回出てくるのだ。20年前には全く気に留めなかったことが何故か心に残った。
ジョディー・フォスターの相手の神学者を務めているのがマシュー・マコノヒーという俳優(当時はイケメン)でやはり宇宙をテーマにしたSF大作『インターステラー』で主役(今はオジサン)を演じている。「インターステラー」は海外出張の飛行機の中で必ず観るのでもう何度みたかわからない。なぜそんなに引きつけられるのか?「コンタクト」をみて理由がわかった。結局どちらも父と娘の物語なんだ。「コンタクト」は娘が『インターステラー』は父親が主人公になっている。
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