2017年

3月24日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2017-03-24 00:20:23 (1191 ヒット)

 NHKのニュースから。Natureの特集では『日本の科学研究はこの10年で失速し科学界のエリートとしての地位が脅かされている』としている。原因は科学への投資の停滞と非正規雇用の増加などとされている。しかし全部それで説明できるのだろうか。私が博士課程のころは研究費は今と比べると何処も多くはなかった。雇用環境にしても、学振もなく、学位をとってもオーバードクター(無給)でなかなか職はなく、状況は今より良かったとはとても思えない。しかしそのような時代にノーベル賞候補のリストに上がっている研究が生まれているので必ずしも投資だけ増やせばよいという問題ではなさそうな気がする。右肩あがりの時代の恩恵だったか。あるいは『窮すれば通ず』と言われるように困難な状況がバネとなって皆知恵を絞っていたからか。
この問題、研究者の間では結構話題になっていて、昨日も研究会で話に登った。日経バイオテクでも取り上げられていて『交付金を増やせ』だけでは能がない、と言われている。やはり知恵を絞れと言われているが、さてどんな方策があるのか。『貧すれば鈍す』ということわざもあるようだが。
大学教員が落ち着いて研究に専念できる時間が確保されていないからだ、というご意見があった。日頃会議漬けの自分には至極同感であるが、すでに萎縮している頭では時間をもらえてもよいアイデアで出てくるかは疑問だ。せめて若い人たちは研究に専念できる環境を与えるべきだろう。

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