2017年

4月24日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2017-04-24 15:54:36 (1269 ヒット)

 老化マウスと若いマウスの血管をつなぐと老化した組織が若返ることから若い血液には『若返りを促進する物質があるはず』という話はかなり昔からある。しかし実際にその物質を単離して老化を防いだり「若返らせた」という話はそう多くはない。先週Natureのon-lineに出た論文はそういう意味ではかなり画期的な気がする。Wyss-Corayらのグループはヒト臍帯血を老齢マウスに注射すると神経刺激に対する応答や長期記憶応答が高まることを見出してその原因タンパク質ーGM-CSFとTIMP2を同定している。TIMP2を注射するだけで老齢マウスの学習や記憶が良くなっている。TIMP2はタンパク質分解酵素の阻害分子である。どういうメカニズムで記憶が改善するのかまだ不明だが、他に副作用がなければ物忘れが激しくなっている自分などすぐにでも試してみたい話ではあるし、すごく夢のある話のように思える。吸血鬼がいつまでも年をとらないのもこのせいか?ただ今回の研究では若い人の血ではなく臍帯血、つまり赤ちゃんの血ではあるが。。Wyss-Corayからは昔TGFβの量を測定する細胞をもらったことがあるのでよけいに目を引いた。

印刷用ページ このニュースを友達に送る