2017年

7月10日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2017-07-10 18:05:28 (1470 ヒット)

 今日は本試験である。事前に講義と授業支援のWebサイトにおいて、中間試験22問中から同じ問題を2問出すこと、グットパスチャー、免疫寛容、それと免疫不全について一題は出すことを事前に通知していた。それだけでもう半部以上出来たようなものだ。ほぼ想定範囲内の問題で今年は本試験で全員合格かもしれないと思っていた。しかも免疫学は本試験の期間のなかでは最後で、その前に土日がある。ところが蓋を開けてみると、できていない。中間試験の問題解答はWebに掲載している。なので最初の2問は点数かさ上げのつもりだったのに書けてない者がかなりいる。土日どうしたんだ?と聞くと『部活があって、、』。試験期間中に部活を優先するとはいい度胸してるじゃないか。
まあまだレポート点がある。ボーダーの学生も挽回できる可能性はある。

でもなかには講義にも出て来ていないのにほぼ完璧に書けている者がいる。さすが慶應、完全に脱帽です。ますます私は必要ないんじゃないかと思ってしまう。

ちょうどNHKの「プロフェショナル」で小児生体肝臓移植の権威、国立成育の笠原群生先生が特集されていた。『笠原は、前進する努力を、一瞬たりとも怠らない。信念は「やるのではない、やりきる」こと。「いっぱい勉強して、いっぱい経験して、初めてやりきることができる」1ミリでも自分が成長しないと、患者さんを助けることができない」』移植で患者が亡くなるのは免疫抑制剤による感染症が原因であることが多いという。免疫抑制剤の知識や移植拒絶の仕組みを理解することは移植外科医にとっても当然必要なことだ。学生さんには君らが勉強しているのは「試験に合格する」ためなんじゃない、(数年後に出会う)患者さんのためなんだ、と言いたい。(そんな偉らそうなこと言える立場でないことはわかってますが)


20回程度の講義のうちで2回出席をとった。始めに出席点はやらない、と公言したので「詐欺行為」と罵る者もいれば、教育主任の先生に実際に訴えた学生もいたそうだ。情けないことこの上ない。実は「出席と成績の関係」を調査するのが本当の目的。何点加点するとか言った覚えはない。他の学生が真摯に取り組んでいることを妬んでどうする。彼らに「一ミリでも自分が成長しないと患者さんを救えない」という笠原先生の言葉は理解できんだろうな。ここまで採点したところ2回とも出席していたものはよく出来ており特に加点する必要はなさそうだ。

 

と、ぼやいていたら当の3年生と見ず知らずの農学部の教官のかたから「落ち込まずに頑張ってください」と励ましのメールをいただいた。全く稚拙な講義しかできないが、少数でも私のメッセージを受け止めてくれる人がいてくれるならまだやれる。タイトルを「情熱を失う」から「失いかける」に変更することにした。

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