2017年

12月4日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2017-12-04 21:10:38 (2399 ヒット)

 金曜日、九州のM大医学部の2年生に2コマ講義。週末を挟んで月曜日にK大学歯学部で同じ講義を行った。一こま目はサイトカイン全般を90分で要領よくまとめたもの。かなりすっきりしていて我ながら完成版に近いと思えるものだ。昨年と比べて面倒と思われがちな細胞内シグナル伝達等は大幅に省いて時間を短縮している。どちらの大学でも一応免疫学の基礎は学んでいるので一度は聞いたことがある話。だからかすこぶる評判がよく「これまで習ったことが整理できた」と両方の学生さんに評価してもらえた。しかし2コマ目の「脳梗塞をモデルにした組織損傷後の炎症の話」は明暗分かれた。この講義は前半のサイトカインやT細胞の知識が実際の研究にどう生かされているか紹介し研究に興味をもってもらおうという趣旨だ。M大学は医学部生だからなのだろうか、食いつきがいい。あまり寝ているものはいない。相当高度な内容だったのではないと思うがアルツハイマー病との対比などおそらく初めて聞く話なのだろう、それなりに熱心に聞いてくれたと思う。しかし歯学部では惨敗だったように思う。半分くらい寝ている。起きている者も顔色を伺うとかなり退屈げだ。やっぱりテーマが歯学部向けではなかったか。この講義では出席カードを途中先生が回収するのだが、ひとりの女子学生が遅れて持って来た。先生に「爆睡しとったやろ」と言われて受け取ってもらえずしょげていた。「ゴメン。私のテーマの選び方が悪かった。許して。」と心の中で詫びる。来年は興味を持ってもらえるような内容に変えたい。

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