2018年

5月7日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2018-05-07 16:13:07 (1718 ヒット)

 日曜劇場の「ブラックペアン」。臨床薬理学会から治験コーディネーターの描き方があんまりだと抗議を受けるも「炎上商売」なのか気にしてないようだ。それよりも慣れ親しんだ「インパクトファクター」が何度も出てくる。一般社会では馴染みが薄いであろうこんな専門用語がテレビでバンバン出てくるのは感無量である。数字で競うのでわかりやすいからだろうか。理事長選挙を争う西崎教授が71で佐伯教授が77だそうだ。やけに低い。「オレなんか500以上はある」と家人に胸を張るが、ふ〜ん、と無視される。

4月休みなしで書いた論文が立て続けに高インパクトファクター(IF)の雑誌に蹴られる。Reviewにすら回らないのでは相当にヘコむ。誰かが「インパクトファクターはサイヤ人の戦闘力みたいなものか」とつぶやいていたが当たらずとも遠からず。確かによく使われるのは教授選とか昇進とか研究費の審査の時である。なので皆、高IFの雑誌に論文を掲載したいと願望し競争も激化する。弊害も多いので「人事等では使わないようにしよう」という運動すらある。そもそも送った論文に最初に目を通す editorなどそこらの若造が多くて(自分の英語がダメなことはおいといて)本当の価値を判断できるとは思えない。ここで凹んでいては研究者はやっていけない。

ある会議室。ある教室の講師の選考会議。普通の昇進の判定だけなのだが推薦した教授が申し訳ななそうに「インパクトファクターの合計が200くらいしかないんですよね」とおっしゃる。「大丈夫ですよ。佐伯教授でも77しかないんですから」(と思わず言いそうになった)。

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