2018年

10月1日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2018-10-01 18:37:47 (3169 ヒット)

 本庶、Alison両氏が受賞。すごい。おめでとうございます。ますます腫瘍免疫研究に弾みがつくか。
本庶先生とは多少のご縁がある。はるか昔、学生時代に本庶先生の講義を聞く機会があった。抗体のクラススイッチのメカニズムを解明されたお仕事の話で初学者には非常に難しかった。しかし最先端の分子生物学を駆使した話に時代の熱気を感じられた。その後は私は免疫学とはかけ離れたことをやっていたので接点は少なかったが、そのうちいろいろな研究費の審査で御前に立たされることが何度かあって本当に恐ろしかった。「独創性とは何か?」という駄文ではこっぴどく怒られた。が、今で言う炎上商法でおかげで私は知名度が上がった。質問も厳しく「免疫サマースクール」で発表する時は先生が来られてないとわかるとほっとしたものだ。しかし3年前に「慶應医学賞」を受賞されたときは紹介文を書いたりした関係でだいぶ普通に話せるようになった。

記者会見で「生命科学研究ではひとりに1億円あげるよりも10人に分け与えた方が良い。特に若い人に」と言われていた。正論だろう。私には特に耳に響く。
また日本の製薬企業について「数が多すぎ。集中して研究に投資すべき」と言われていた。なかなか日本の製薬企業が話に乗ってくれないという経験のせいだろうか。
この間MCBで来られた仲野先生や免疫学の講義で来てもらった新蔵先生は本庶先生のお弟子さんである。たくさんの教授を排出されたので教育者としても立派なのだろう。仲野先生はOP9によってESから血液細胞を作れることを発見された時は嬉しさのあまり(これで本庶研から抜けられる!)、アルキメデスばりに何度も自転車で走り回ったそうである(講義で言われていたのだが、さすがに書くのは憚れれた。しかし新聞にも出ているので公表していいのだろう)。生命科学は「やってみないとわからない」と言われる。そうなんだろうけどなぜかうまく行く人は何度も予想が当たってうまくいく。その仕組みがわかるともっと科学は進むような気がする。私の場合は「N(試行数)を増やす」というなんとも芸のない方法しか思いつかなかったが。。。

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