2019年

2月7日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2019-02-07 20:36:15 (1718 ヒット)

サンバイオ というベンチャー企業のSB623は間葉系幹細胞を脳内に注入して脳の損傷部位を修復しようという細胞医薬品だ。一時脳損傷に効果があると報道されて株価は沸騰したもののアメリカでの脳梗塞の第二相試験の結果が思わしくなく暴落。しかしバイオベンチャーの未来を背負うと期待されていたし、うちの脳Treg療法にも近いのでなんとか挽回してほしいものだ。間葉系幹細胞から産生される修復因子が神経修復に良い効果があるのはさほど間違っていない気がするのだが。もともと脳梗塞は患者さんごとに梗塞領域の大きさもまちまちで薬の有効性を示しにくい疾患のような気がする。我々が動物実験で効果があると示したセロトニン再取り込み阻害剤も1500人規模だと効果あり、3000人規模だと効果なしと判定が分かれている(J Stroke Cerebrovasc Dis. 2018 May;27(5):1178-1189, Vs  Lancet. 2019 Jan 19;393(10168):265-274)。難しいが一歩ずつ先に進めるしかないのだろう。間葉系幹細胞は脳Tregのライバル(勝手に思っているだけ)なのだが、僭越ながら組織内でそんなに長生きしないのではないか?Tregならば少なくとも2ヶ月は脳内で生存できる(マウスだけど)。臨床へ行くにはまずは脳Tregを生み出す環境因子を見つけないといけないだろう。どっか出資してくれないだろうか。。まあこの忙しさでは研究のことを考えてられないか。。

印刷用ページ このニュースを友達に送る

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。