2019年

5月30日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2019-05-30 23:35:53 (1572 ヒット)

湘南にある某研究施設を訪問し講演やフリーデスカッションを行った。ウワサの最先端リサーチパークである。これまで企業の研究所はいくつも訪ねたことはあるが、今回は度肝を抜かれた。まず敷地が広大。施設は大学とは比べ物にならない。創薬や実用化を目指しているので当然かもしれないが。職員の福利厚生も充実している。職員食堂は1000人を一度に収容できるという。
見学しているうちに『臨床応用とか治療とか我々大学人が言うのもおこがましくナンセンス』という気分になった。応用研究のプロ、この施設、そして大学とは比べ物にならない研究費だ。私の教室は60年前に建てられたボロ校舎で機器の維持費も自前。どうやって高額機器の保守契約費を捻出しようか頭を悩ませている有様だ。しかしその会社に勤める私の研究室の卒業生がいみじくも言っていた。『大学は企業にできない基礎研究をやるべき。』うーん、その通り。わかっていてもつい忘れがちになるんだよね。PD-1やiPSの例を挙げるまでもなく大きく花開くものほどはじめは見向きもされないド基礎研究だったはず。大学の研究は現象の根本原理を明らかにするような研究であるべき。初心に帰れと言われているようではっとした。大学の建物はボロであればあるほどいい。お金は少し足りないくらいがいい。そのほうが工夫が生まれる。大学教授に身分不相応な高額の研究費を与えて経理不正で処分された例は枚挙にいとまがない。この会社も高額で著名大学教授をチームリーダーにしているようだがコスパはどうかと思うが。。。もちろんほぼやっかみと負け惜しみなんですけどね。そうでも言わないと大学で研究なんてやってられない。

それにしても90分話して少し疲れた。喉が枯れる。体力の衰えだろうか。再来週から講義が始まる。90分X2コマ連続の講義が続くのに大丈夫か心配になる。

印刷用ページ このニュースを友達に送る

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。