2019年

8月14日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2019-08-14 20:54:11 (2919 ヒット)

 商売柄これまで数多くの書面審査と面接(プレゼンテーション)を経験してきた。数々のすばらしいプレゼンを拝聴してきたが、一方で立派な業績があるのに残念なプレゼンも存在する。残念である原因の多くは構成の不備と練習不足である。極意と書いたが何も特別なことはない。プレゼンの構成はだいたい決まっておりそれを大きく逸脱したり不足するのは感心できないというだけ。何処にでも書かれていることだが
(1)目的 (2)背景(1,2は前後する場合あり)(自分の論文と他人の論文は区別した方がいい)(3) これまでの実績(関連ないものでも実績を示して遂行能力をアピールすることは必要)(4) 予備的検討状況(具体的で印象的なほどよい。ここが厚くてconvincingであるほど通りやすくなる。全くない場合はアイデア勝負になるのでよほど画期的でないと)(5) 方法、計画 (4,5は同時並行もあり)(6) 新規性、独自性、アドバンテージ (7) 将来展望 (6,7は並行もあり)

何より大事なのは非専門家に聞いてもらい批判してもらうこと。聞いている人が理解できたかどうかは自分だけで練習してもわからないことが多い。また早口で聞き取れないのは論外。内容はいいのにプレゼン下手で落ちるのは勿体無い。自慢するわけではないが、これまでボランティアで何度か非専門分野の発表練習につきあって技術的アドバイスをしてきたがその多くはパスしている。引退したら有料にして生計を立ててもいいかも。ただコントロールがないので誰が聞いても、あるいは聞かなくても結果は同じだった可能性は否定できない。

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