2020年

2月5日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2020-02-05 22:29:35 (1277 ヒット)

 宮崎から帰ると今度は大津での研究会(2/4,5)。医科研の井上純一郎先生が代表の文科省「先端モデル動物支援プッラトフォーム」の成果発表を行う会で、琵琶湖のほとり大津市で行われた。主に遺伝子改変マウスの研究成果の発表なので分野は脳神経からがんまで多肢にわたる。我々のAMED「適応修復」班どころの話ではない。しかしものすごく興味深い話が多かった。九州大学の中島先生はNeuroD1という転写因子をミクログリアに導入すると機能的な神経になって脳梗塞モデルを改善するという報告をされた。ミクログリアと神経細胞は全く系統が異なるのでものすごいことのように思うのだが結構淡々と話していた。神戸大学の鈴木先生はHippo-YAPの活性化による食道がんのモデルマウスの話。これまで1年くらいしないとできなかった食道がんが4ヶ月でどのマウスにも起こるという。早くて同期しているので薬剤の効果判定も極めてやりやすくなったのだそうだ。Hippoというのは英語で「かば」のこと。「かば」は一見鈍いように見えるが実は時速40kmで走りライオンにも負けないそうだ。Hippo経路は他のシグナル経路よりも随分遅れて発見されたが、どっこいその機能の大きさと研究のスピードは「かば」級である、と結ばれたのが極めて印象的だった。九州大学の松本先生の発表は「目からウロコ」的な話で、これまでタンパク質をコードしないと考えられていたlong-noncoding RNA (lncRNA)が実はペプチドをコードしておりそれぞれ機能的も重要なんだそうだ。lncRNAは「STAT3を制御する」など免疫系でもいろいろ言われており論文も多いが、イマイチ仕組みがよくわからなかった。何らかの機能分子をコードしていると考えればわかりやすい、と納得できた。
学生時代京都に長く住んだが京都駅からたった2駅の大津はほとんど記憶がない。列車の通過点くらいなものだったろう。今回大津市に一泊して琵琶湖が一望できて温泉もあってすごくいいところなんだと認識した。しかし新幹線はすぐに「車酔い」してしまうので東京ー京都でもやっぱりきつい。 列車の長旅ではついビールに手が出るからダブルで効くのかもしれん。

印刷用ページ このニュースを友達に送る

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。