2021年

1月27日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2021-01-27 09:12:37 (1813 ヒット)

 イスラエルではワクチンを2度打った12万8千人のうち1週間以上で感染したのは20人で陽性率0.01%以下だという。コントロールをどうとればよいのかよくわからないが人口900万人に換算すれば1週間で1400人くらい、1日あたりだと200人が感染した計算になる。イスラエルでは最近では1日平均7000人感染しているので、ワクチンは感染を3%にまで減少させている。この間ワクチンによる死亡は報道されていない。4万人規模での95%の有効率とされた臨床試験の結果と一致する。ワクチンはこの不条理を終わらせる現在最も大きな希望だ。私も初めは世界初の核酸ワクチンということで効果や副反応が気になっていたが、報道を見る限り危険性を上回る驚くほどの有効性だと思う。マスコミも野党も日本でなぜワクチンの普及がこれほど遅いのか追求すべきだろう。PCRやコロナ専門病床と同じ轍を踏まないように切に願う。大阪の知事も似たようなことを言っていてまだいつ、どれだけの量が来るのかわからないそうだ。「G7でワクチン接種が始まっていないのは日本だけ」というと落語家も「それが不思議」と言ったという。NHKのニュースで「ワクチン格差」を話題にしていたが、日本も途上国と同じく(まだ始まってないという意味で)「格差の国」に含まれていた。

J&Jのワクチンは66%の有効性だと報道されている。ファイザーやモデルナと違ってJ&Jはアデノウイルスベクター型だ。実はロシアのスプートニクVもアストロゼネカのもアデノウイルスベクターである。全くもって不明を恥ずべきことに、私はアデノウイルス型のワクチンは複製する生のウイルスだと思い込んでいた。そのほうが細胞性免疫も強く誘導できるだろうしウイルスも少量で済む。ところが実際は非複製型だという。そう言われれば実験室では我々もよく使っていた(写真は当教室でSOCS3をアデノウイルスベクターでマウスの関節に投与した際の導入効率をみた実験。青が感染した細胞)。アデノウイルスベクターの良い点は細胞への導入効率が極めて高いことと細胞あたりの発現量がべらぼうに多いこと。またなるほど非複製型なら身体の中で広がることはなく安全だろう。
  実験室で普通に使っているということはアデノウイルス型のワクチンは日本国内でも種ウイルスさえもらえれば直ちに量産できるはず。技術的には多くの製薬企業でも作れるだろう。J&Jもアストラゼネカもぜひ日本で生産してほしいものだ。と思ったらアストラゼネカは日本国内で生産開始するそうだ。EUからの輸入に不透明感が漂っている。某国内メーカーはじめいくつかの企業はDNA型のワクチンを開発しようとしている。しかしよほど導入効率が上がらないとタンパク質の発現が低く、個人的には期待できないと思う。

東京は今日は感染者700人を切った。おそらく来週はもっと下がるだろう。しかし緊急事態宣言終了を宣言すればまた1000人を超えるだろう。下がった今こそワクチンでコロナを永久に封じ込めるのが最も理想的な展開だろう。そうでなければ再び増減を繰り返しつつ未来永劫にこの苦しみが続くことになるだろう。

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