2021年

2月23日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2021-02-23 18:35:31 (2183 ヒット)

 今日は1日ぐったり。コロナのせいではなく花粉症だ。目も鼻もやられている。こんだけ粘液が出たらウイルスも洗い流されるのではないか?多くのネットの記事では逆で、花粉症は「くしゃみでウイルスを撒き散らす」「目や鼻をこするので感染の機会が増える」と花粉症はコロナの危険度を増すと考えている。しかしそれってエビデンスがあるのか?実はすでに私と同じことを考えた人はいてオランダの研究者が花粉の数と感冒(ここではインフルエンザ様症状)とは明らかな逆相関があることを報告している。洗浄効果だけでなく花粉症も免疫応答なので肥満細胞から放出される炎症性サイトカインは自然免疫を強化してウイルス防御に働く可能性もある。1月に入って急速にPCR陽性者数が減った原因のひとつはもはや国民病ともいえる花粉症のせいではないか?まあそれだけとは思えないが夜の時短営業のせいなのか?それならなぜ緊急事態宣言を出していない県も減っているのか?何事も曖昧な知識にとらわれることなく、きちんとした調査結果に基づいて判断すべきだろう。専門家と言われる連中も間違った知識で判断していることはたくさんある。

24日。本日は東京都総合医学研究所主催でのYale大学の岩崎明子先生のWeb講演会だった。コロナウイルス感染症について主にヒト検体を用いた解析の話。ここまで大量の検体をよく短時間で集め解析できたものだと感心する。日本ではとてもこうはいかない。もちろん患者数の違いも大きいが、血液だけではなく唾液や尿などの検体を集積するシステムが構築されており多面的に解析できる点がすごい。そこから例えば最近Natureに出された、重症化の性差の発見などが見つかる。自己抗体も見つかるそうだ。脳オルガノイド を使った実験もされているということでどうやったらこんなにどんどん発想が広がるのだろうと感心するばかりだった。講演後ポストセミナーディスカッションの時間が用意されており、私は子供がなぜ重症化しないのか質問をした。岩崎先生は自分も知りたいといわれてまだ確定的な仮説をお持ちではないようだったが、ひとつ面白い実験を紹介された。T細胞やB細胞のない、つまり獲得免疫のないRag欠損マウスはコロナウイルスに感染させてもウイルスは作り続けるが死ぬことはないのだそうだ(普通のマウスは死ぬ)。つまり本来はウイルスを排除するためにある獲得免疫系が体を傷つけていることになる。新型コロナ感染症は免疫病と言われる所以だろう。では他のウイルスと違ってなぜそうなってるのか?まだ謎らしく本来なら免疫学者が競って解明すべき課題のように思えるが、日本ではどう考えても難しい。。

NHK時論公論。ワクチンについて。有効性に関する話は1分ほど。副反応に関する話は5分以上だろうか。海外と日本の違いはないと言いつつ、ほとんどが軽症で死亡重篤の割合は低い(死亡は今の所ゼロ)といいながら長期的な副作用はわからないとかやっぱり難癖をつけている。リスクとメリットの天秤は完全にメリットが上回っている。それなのに図の天秤は水平でメリットとリスクが同程度という印象をふりまくのはなぜだろうか?報道機関はコロナ禍が収束したら困るのだろうか。一応メリットは大きいと言ってはいるがそれでも危険性を強調する。やはり最後は一人一人が判断してと言う。もしそうならメリット、デメリットの解説の時間も実際の数字に合わせて報道すべきではないのか。印象操作はやめるべきだろう。

遺伝子ワクチンは核酸がゲノムに組み込まれる危険性を否定できないと言われる。それなら日本の某ベンチャーが開発を進めているDNAワクチンはもっと染色体に組み込まれる危険性は高い。モデルナは当然RNAとDNAを比較してとうにDNAは捨て去っている(とHPに出ていた)。

日本でも小児の重症例が報告されたという。海外では小児の場合は後遺症で「小児多系統炎症性症候群」(MIS-C)を起こすことが多いのだそうだ。実は一例だがSOCS1に変異を持つ子供でコロナ感染後にMIS-Cを発症した例が報告されている。やはり獲得免疫の暴走がコロナの重症化や後遺症に影響している可能性を支持している。逆にそのような症状を示す小児の遺伝子を調べれば免疫制御にかかわる遺伝子が見つかるかもしれない。

 

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