2021年

3月10日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2021-03-10 23:47:26 (1061 ヒット)

日本でも医療従事者を中心にファイザーのワクチンの接種が始まった。その中で「アナフィラキシー」の発生率が欧米よりもかなり高いことが報道され注目されている。ワクチンは怖いと煽りたい報道機関はほれ見たことかと盛んに報道している。しかし報告されている事象は本当にアナフィラキシーなのだろうか?免疫学の講義ではもちろんアナフィラキシーショックを扱う。もともとフランスのリシェというひとがクラゲの毒素の研究をしているうちに血液成分(今でいうIgE)がショック死を誘導できることを発見し、ノーベル賞をもらったものだ。これに従って私は免疫学の講義では「アナフィラキシーショックは全身性に一斉にアレルギー応答が起き、血圧低下や呼吸困難など生死に関わる症状」と説明している。どうも報道されている「アナフィラキシー」はこれとは異なり生死に関わることのない早期に改善しているやや強いアレルギー応答らしい。日本では一般で使われる「アナフィラキシー」と教科書で使われる「アナフィラキシーショック」は違うようだ。日本でワクチンによる「アナフィラキシー」が多いというのは単純に欧米との定義の違いを反映しているのかもしれない。遅ればせながらそういう分析記事も出た。「アナフィラキシー」を起こした人の多くは過去にもアレルギー症状を起こしたことがあるらしい。ロシアンルーレットのようなものではない。ポリエチレングリコールが主要なアレルゲンらしいのでこれに過敏な人は注意した方がいいのだろう。
NHKがまた時論公論でアナフィラキシーの特集をしていた。専門家の会議では「アナフィラキシー」として報告された36例中7例が本当の「アナフィラキシー」と判断されたという。この数は海外とそう大きな差は感じられない。接種を忌諱する理由は全くない。メリットのほうがはるかに大きいことはほんの短時間しか放送しない。一体何がしたいのだろうか。。

3.11 東日本大震災から10年。今はコロナ禍。厳しい時代は続くけどいつかは夜は明けると信じたい。アメリカは7月に正常化を目指すという。やっぱりリーダーからこういう目標を聞かされると希望や勇気が湧く。一方の日本は。。代わりに私が言っても意味ないだろうが、9月末までには正常化したい。
今日は上原賞の贈呈式があった。理事会の前に短い挨拶をするように直前に知らされて焦った。少人数ではあるが錚々たる先生がたの前で、影山先生は慣れておられる様子だがこちらは初めてなので緊張する。何を言ったのか思い出せない。留学から30年間よく走ってこれたなと我ながら自分を褒めてあげたい。金メダルは純金製だそうで結構重い。下賎な身としては値段のほうが気になる。重みをかみしめつつ今日はゆっくりするか。
  翌12日にラボの皆にお祝いをしてもらった。金メダルの重みをかみしめてもらう。いや噛んでもらっては困るので手に取って実感してもらう。本当に皆さんのおかげなのだ。もっと努力しないといけなのだと酔った頭に言い聞かせる。
紙上での受賞講演記録はこちら

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