2021年

6月4日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2021-06-04 21:10:16 (1317 ヒット)

 今日は東京大学医科学研究所の一戸先生のセミナーだった。先生は外気温とウイルス(主にインフルエンザウイルス)感受性の研究をされている。マウスを36度にすると体温が37度を超え、発熱状態に陥る。この状態で感染実験を行うことで感染における発熱の意義を明らかにできるだろう。ウイルス感染すると熱が出る。これは高温ではウイルスの増殖がおち、免疫系は活性化されるためと信じられてきたが、じつは後者は嘘っぽい。実はいまだに解熱剤で熱を下げることの是非は確定していない。興味深いことに一戸先生らの2019年の論文では高温では獲得免疫系が誘導されずウイルスは排除されにくいことが示されている。はやり感染後半では熱は下げた方がいいのではないか?一方で(未発表データなのかもしれないので細かいことは言えないが)感染初期から高温だとむしろ致死率は下がるそうだ。こちらはウイルスの複製と自然免疫系の話だろう。
ごく数日前に、試験管内では新型コロナウイルスは33度に比べると37度ではずっと増えにくいことが報告されたされた。やはり熱が出る方がウイルスは増えにくく無症状になりやすい。インフルエンザもコロナも重症化するのは65歳以上の高齢者だ。よくよく考えてみると子供のころはすぐに熱が出た。ウイルスだろうが細菌感染だろうがよく発熱しては親を心配させた。ところが最近は風邪をひいいても熱が出ない。身体はだるいので炎症性サイトカインは出ており脳からは発熱の指令が出ているんだろう。でも肝心の熱発生機関の筋肉は衰えており熱が出ない(のだと思う)。そう考えるとなぜ子供が軽症で自分のような高齢者が重症なのかが説明できるような気がする。実際に測定したわけではないので確実ではないが高齢者は熱が出にくいとう話は多くある。そうか!ファクターYは熱(体温)だったのか!子供は感染初期にすぐに熱が出る。子供は熱が出ても比較的元気だ。よってウイルスは増えにくいし症状もでない。一方で高齢者は熱が出ないのでウイルスは増殖するが獲得免疫が出番のころよやく熱が出だして味方のリンパ球を撤退させてしまう。うまく獲得免疫への橋渡しができないので自然免疫のサイトカインストーム が起きる。新しい仮説がひとつ加わった(ドヤと胸を張る)。風邪かなと思ったら熱いお風呂に入って十分身体を温めることだ。

そう考えるとインフルエンザも新型コロナも重症化のメカニズムは同じ。インフルエンザでも子供が死ぬことは稀だ。インフルエンザで亡なくなる人は年間3000人程度と言われる。新型コロナも感染者ゼロ、死者ゼロならそれに越したことはないのはもちろんだが、インフルエンザ程度までなら、高橋先生の解析を信じれば、そのラインはワクチンさえ普及すればもう目の前だと思える。大多数の五輪反対の大合唱の予想を裏切り、新型コロナ重症者が激減することを祈るという意味で、9回裏逆転サヨナラを願う。マスコミの手のひら返しが遠からず始まることを祈りたい。


オリンピック開催賛成派が50%
になったという。高橋先生の予想通り。マスコミは反対派の意見ばかりとりあげる。ニュースのコメント欄も反対という強い意見ばかり掲載されるが実は冷静な判断をしたり、私みたいに浪花節的な判断をする人も十分いるということ。一番笑えるのはアメリカのメディアが中止を訴えているという記事。明らかな事実誤認。アメリカはワクチンで収束しつつあるとはいえ、今でも感染者は一日1万人は超えている。対して日本は”さざ波”2000人だ。お前が言うか?という話だと思われる。同様に風の変わり目を自覚しだしたメディアも現れ始めた。五輪後にコロナ重症者が増えなかったら、今まで散々人命軽視と叫んできたマスコミはどうするのだろう。もちろんこの記事のとおり手のひらをかえすだけろう。試験直前までに決して慌てないのが学生、過ぎたことは決して話題にしないのがマスコミ。学生といえば、私の講義のオンデマンド録画をダウンロードしているのは1/3もいない。やはりモチベーションを維持するのが困難なのだろう。責められるは学生ではなく、何ら工夫のない我々、いや私の方だろう。

もう日中は30度を超えるという。文科省はまた犠牲者が出る前に、学校での体育の授業の際はマスク禁止を通達すべきと思う。通学時も固まって喋らないようにしてマスクは外すべき。そもそも戸外でマスクする意味はない。

 


 

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