2021年

9月28日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2021-09-28 18:27:45 (2752 ヒット)

 緊急事態宣言は9月末で終わるものの、飲食店への時短要求は続くそうだ。ネットでは、なぜ人数制限ではなく一律9時終了なのか?科学的な根拠はあるのか?などと騒がれているが、ニュースは総裁選挙と小室氏のことばかり。なんともつける薬もないとしか言いようがない。小室さん、バッシングに負けず初志貫徹して欲しい。サイレントマジョリティーは祝福か無関心。(読売新聞の調査では53%がよかったと。やっぱりね)。ゼロコロナや東京オリンピックと同じ構図のように思える。マスコミや叩いている人たちももし自分がその立場になったらここまでできるのか?少し冷静に考えてみるといい。


さて感染者数が激減でマスコミの関心もすっかり冷めたコロナ(頃な;;)。相変わらず激減の理屈は不明。児玉先生のコロナが感染を繰り返すことで自壊したという説もあるがどうなのか?イスラエルもアメリカも多くの国で減り出している。ワクチンが行き渡っていない同じアジアのインドネシアも制限を緩めても激減し続けているし、戒厳令に関係なくタイでは上昇し現在下降中。なので児玉先生の説もありのような気がする。しかしイギリスをみると制限撤廃後、増えこそしないが毎日3−4万人の感染者を出し続けており(それでも制限なしはすごい。ジョンソン首相は現代のチャーチルと私は絶賛している)減る気配がない。この国は自壊説では説明できないのではないか。しかし他によい説明があるわけではない。この説を実証するには制限撤廃し人流を増やしても感染者が増えないことを確かめるしかないのでは。確かに制限がほぼないスウェーデンデンマークでも大きなリバンドはない。スパイク以外にも変異が入っているのだろうか。せめて試験管のなかででも感染性を調べれば確信が持てるだろう。もしこの説が当たっていれば、新たな強毒株がでてこないかぎり第6波はないのではないか。追記)感染研の先生が毒性を変えるような重大な変異はないと言っているようなので自壊説もどうなのか。

さてもうすぐノーベル賞。前哨戦とも言われるラスカー賞はmRNAワクチンのカリコ博士らが受賞した。慶應医学賞もカリコ。この頃ノーベル賞も時流を追うことが多いのでmRNAワクチンは大いにありうると思う。医学生理学賞ではなく化学賞もありだろう。共同受賞者に私は京都大学の藤田尚志先生を挙げたい。藤田先生はRNAウイルスのセンサー、RIG-Iの発見者だ。コロナウイルスももちろんRIG-Iを活性化しインターフェロン応答を引き起こす。RIG-Iの発見はこの分野の画期的な出来事でその後のcGAS-STINGなどのDNAウイルスセンサーの発見にも貢献し、藤田先生はHighly cited researcherに何度も選ばれている。ノーベル委員会は時々、下馬評としては注目されていないけど実はすごい(一番最初に見つけた)ひとに賞を出している。島津製作所の田中氏、GFPの下村氏もその類だろう。もちろんこれは私の預言です。毎年予想し外し続けています。しかし外れてもこれは十分考慮されてよい受賞対象だし多くの人に知ってほしいので削除はしないつもり。
   

医学生理学賞は「温度と触覚の受容体の発見」に。やはり外した。。。
物理学賞に「地球温暖化の予測」これは予測すらできなかった。真鍋博士はなぜ国籍を日本からアメリカに変更したのかと聞かれて「日本は協調性を重んじる。アメリカでは他人の気持ちを気にする必要がない」と語ったそうだ。「私は同調する能力がない」とも。自分が米国に留学中に、残るか帰るか悩んだ時のことを思い出した。おそらく優秀で研究に専念したい人にとってアメリカは天国なのだろう。しかし主張する時ははっきり言わないと「何も考えていない」と判断されるし成果がでなければすぐに切られる。生活の上でも主張や交渉しないと無視されたり不利益を被る。日本人というかアジア人と違って「察し」や「気遣い」「あうんの呼吸」はあまりなく、私は真鍋先生とは真逆で馴染めなかった。まあ自分は秀でた能力も自信もない、英語もできないことはよくわかっていたので(当時は)終身雇用だった日本を選んだ。もしかしたら日本は本当はアメリカのような個人プレーを重視する体制をお手本にするよりも「チームプレー」を重視したほうがいいのかもしれないが。でも研究は「同調」していたら確かに進まないかな。

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