2013年

1月21日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2013-01-21 10:33:35 (3702 ヒット)

 IL-23-independent induction of IL-17 from γδT cells and innate lymphoid cells promotes experimental intraocular neovascularization by Eiichi Hasegawa et al. J. Immunol. on line

九大の眼科から参加してくれた長谷川君の労作。もちろん最初はハイレベルの雑誌からスタートしたのですがなかなか意義を理解してもらえずようやくJIに落ち着きました。加齢性黄斑は失明のおおきな原因のひとつで網膜の障害と炎症、血管新生によって起こります。これのモデルとされるのが(そこがいつもたたかれるところであるが)レーザーによる網膜の障害モデルで、最終判定を血管新生でみます。本論文ではγδT細胞やILC17からのIL-17がVEGFに匹敵する血管新生能力があることを示しています。また興味深いことにこの網膜のモデルでは一般的にIL-17の誘導に必須とされるIL-23が必要でないこと、代わりにIL-1βなどを使っていることを明らかにしました。RORγtは必要なのでもう少し詰めれば新たなIL-17誘導機構を解明できたかもしれません。またILC17も細胞数が少なく結局characterizeできませんでした。やはり眼ですから細胞数が大きな壁になりました。しかし内容的にはレベルは高い。ほぼ同じreviewerにまわったと思われ同じことを何度も聞かれましたがモデルが十分普及していないのか我々のdisplayが悪かったのか当初IL-17の意義を十分認めてもらえなかったのが痛かった。しかし脳といい眼といいIL-17の重要性はますます明らかとなってきている。次のリベンジに期待したい。

そういえば今日は12-12-12。何かおめでたいことがあるかと思ったらこれだったか?

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