2022年

2月15日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2022-02-15 20:24:28 (7210 ヒット)

NHK-BSのヒューマニエンスという番組で「"パンデミックと人類"科学者からのメッセージ」という放送があった。やはり大学の理系の先生たちである。過剰な自粛による学生の孤立を憂い、これから10年、20年先の影響を心配しておられた。 東大小林武彦教授の「人間は社会的動物であり人とのコミニュケーションなくして生きられない」という発言は誠に正鵠を得ている。オミクロン、ワクチン、経口抗ウイルス剤の3者が揃った今こそ、青少年(小学生も大学生も)の環境を全て正常に戻さないと本当に取り返しのつかないことになるのではないか。ネットで検索するとリモートや休校の青少年への影響を調べたレポートはないわけではない。いやいくらでも出てくる。アホではないか?と思えるものもある。例えばこれとかアレとかそれとか。しかし声高に「なんとかしろ」という話はほとんど聞こえてこない。
分化会の大竹教授はすこぶる真っ当な意見を言われている。若者を守れと。しかし無視された模様。
(大阪大学感染症総合教育研究拠点 大竹文雄特任教授)
 「どのくらい危険だったら社会全体で規制をすべきかどうかという価値判断なわけで。子どもたちの健康がどうなるか、学力がどうなるか、若者が結婚できるかどうか、彼らが将来所得が増えるのか減るのかということについて、というのは今すぐ表れません。それと比べて感染対策を続けるということの意味というのを、もう一度考える時期に来ているのではないかという風に思います」

なぜ野党もマスコミも「青少年をどうするんだ」と政府に詰め寄らないのだろう?ドイツでも同じらしい。不思議でしょうがないが、政治家やテレビのコメンテーターが「もっと強力な感染対策を、人流抑制を、学校も職場も閉鎖を」というのは実は理由はわからないではない。若者がどんだけ苦しんでも、犠牲になっても彼らは投票にいかないしテレビも見ないからだ。支持率や視聴率に影響がない。一方でNHKの世論調査ではマンボウどころか緊急事態宣言を出せという人が26%もいるそうだ。そのような人たちは(他の人や将来の日本がどうなっても)自分が感染して苦しむのはゴメンだという思いなのだろうか。目の前のことしか考えられないのだろう。政治もメディアもそういう「目の前のことしか考えられない人たち」、つまり「支持率、視聴率に強く影響する人たち」にしか関心がない。典型的なのは全く意味のない鎖国制度。何よりも支持率らしい。「日本沈没」が現実になりそうで暗澹たる気持ちにならざるを得ない。

ところでテニスのジョコピッチは自分は感染したので免疫がある、ワクチンを強要されてまで大会に出ない、と言っているそうだ。自然感染した場合とワクチンで得られる免疫の違いについては実はちゃんとした比較研究は少ない。ワクチン3回目はできるだけ早くとか4回目もとかいう向きもあるが、免疫学的には大量の抗原を頻回に投与するとむしろ抗体ができにくくなったり、T細胞が疲弊してしまって防御効果が得られない可能性がある。フィードバック機構がちゃんと備わっているのだ。動物実験ではそうなる。抗原はたくさん打てばいいというものではないのだ。さらにワクチンに含まれる自然免疫を活性化する成分は頻回に投与することで強く炎症を惹起し副反応を増大させてしまう可能性がある。特に血栓は問題となる。その辺をきちんと解析、検討した論文を見たことがない(私の不勉強かもしれんが)。ジョコピッチは案外正しいのかもしれない。

なお「ヒューマニエンス」の中で「黙食」の代わりに鏡を置いて食べると良い、というような話があったが、流石に出演者もたまげていた。自分の顔を見ながら黙って食べる?余計に不味くなるのではないか?

青少年といえば女子フィギュアのワリエワ。まだ15歳の少女にネットでは総バッシング、総いじめ状態である。けなげにもSPでしっかり演技したものの涙を流したそう。薬を盛った大人と本人は区別すべきなのに。盛った大人はもちろんだが、その区別もできないもう一方の理性のない感情だけの大人たちにもなりたくない。子供を泣かせて嬉しいのか?昨今の痛ましい幼児児童虐待を思わせる。ビットのような擁護派もいるはず。堂々と戦って金メダルを獲って欲しい。
と思っていたがやはりフリーはミスを連発して4位。IOCの思う壺になった。裁判で却下されたのに3位以内に入ったらメダルはあげない表彰式もしない、なんて陰湿なイジメに等しい。でもワリエラは最後まで滑り切ったのはとてつも無く立派だと思う。普通の人間にはできない。まだ15歳なのだ。4年後にリベンジしてほしい。

 

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