2013年

3月14日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2013-03-14 22:19:54 (7937 ヒット)

 花田俊勝君は九大時代のうちの助教から平成17年にオーストリア科学アカデミー分子生物科学研究所(IMBA)のPennigerのところに留学した。それからもう7年の歳月が流れ彼のオーストリアでの仕事がようやくNatureのArticleとして2日ほど前に掲載された(今日気がついた)。実際には昨年より京都大学で特任准教授になっているので留学期間としては6年だろうか。それでもよく頑張り、粘ったと思う。そのひたむきな姿勢があっての成果だろう。心からおめでとうを言いたい。Reviewerが途中で替わったり、多くの追加実験を要求されたりで大変だったと聞く。さすがにNatureのArticleなのだからその苦労は推して知るべし。私は日和見なので実はJCIクラスでもいいから早く論文にして帰ってこいと呼び戻そうとしたことがあった。しかしそれは間違いだった。花田君には途中で投げない、妥協しないことの大事さを教えられた。これをステップに次はぜひ教授を目ざして欲しい。

Toshikatsu Hanada et al. CLP1 links tRNA metabolism to progressive moto-neuron loss

Nature in press doi:10.1038/nature11923

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