2013年

12月31日

投稿者 : yoshimura1212 投稿日時: 2013-12-31 22:28:58 (5768 ヒット)

 何も大晦日の22時を狙ってacceptくれなくてもよさそうなものなのに。高里さんは2013年3月で卒業。論文は紆余曲折を経てPlosOneにacceptをもらいました。抗原特異的Tregが臓器(心臓)移植の拒絶反応を抑制できることを示した論文です。top-journalからはconceptualに新しくないと極評されましたが、実際に(マウスですが)抗原特異的Tregが使えることを示し、その効率的な作製方法を示したことは大いに価値があると信じます。

高里さん、おめでとう!なんとかacceptをもらいました。成否はともかく学問成果は常に世に問うことが必要なのです。もちろん完成の頂点に立つ仕事であればすばらしいですが、そんなことは滅多に無い。しかしたとえ一粒の麦となっても、実験成果は公表してこれを受け継ぐ人たちの参考材料になる必要があります。学問はそうやって発展して行き、何時か何処かで現実の治療や診断につながっていく。この仕事もいつか必ず評価されることでしょう。

Prevention of allogeneic cardiac graft rejection by transfer of ex vivo expanded antigen-specific regulatory T-cells



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