ILC2は肥満を抑制する

投稿日時 2015-02-06 17:18:05 | カテゴリ: TOP

『ニュース』は自分のところの論文は落とされてばかりなので他人様の目立った論文を紹介するコーナーに成り下がった。

相前後して肥満とILC2についての論文がNatureとCellに出されている。IL-33欠損マウスは高脂肪食にすると太りやすい。IL-33はILC2を刺激するサイトカインである。元々小安先生らのグループがILC2(NH細胞と呼ばれていた)を発見したのが腸間膜脂肪組織でILC2と脂肪細胞には何か関係があるのではないかと疑われていた。Natureでは白色脂肪にILC2が特異的に集積しエンケファリンを分泌してそれが脂肪細胞に作用しUCP1の発現をあげることで ベージュ脂肪細胞様に変化させ、熱産生のほうに向かわせるという。CellのほうではILC2と好酸球からのIL-4やIL-13が脂肪前駆細胞の分化を白色から褐色のほうへ向かわせる機構が示されている。ともに肥満とILC2という注目されている話題を取り上げながらかつ新規のメカニズムを示しているのがさすがだと思われる。Th2優位なら肥満抵抗性ということか。私は花粉症でアレルギー体質なのになぜ痩せない??

Activated type 2 innate lymphoid cells regulate beige fat biogenesis. Lee et al. Cell. 2015 Jan 15;160(1-2):74-87. doi: 10.1016/j.cell.2014.12.011

Group 2 innate lymphoid cells promote beiging of white adipose tissue and limit obesity. Brestoff et al. Nature. 2014 Dec 22. doi: 10.1038/nature14115

こちらはIL-33は脂肪組織のTregを制御することになっているらしい。

The transcriptional regulators IRF4, BATF and IL-33 orchestrate development and maintenance of adipose tissue-resident regulatory T cells. Vasanthakumar A, et al. Nat Immunol. 2015 Jan 19. doi: 10.1038/ni.3085. 






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