北大薬学部講義

投稿日時 2015-07-08 19:41:42 | カテゴリ: TOP

 7/7お昼から札幌に向かい、夕方一般向けのセミナー。翌朝薬学部3年生向けに講義を行ってそのまままた東京に戻った。札幌は肌寒いくらいで壮快だったが東京に戻ると湿度100%と思えるほど蒸していた。
一般向けのセミナーは伊藤さんの脳梗塞/BTK阻害剤と森田君の内皮細胞リプログラミングの話。このふたつを無理矢理結びつけるのはやはり無理がある。話しているうちに自分でも混乱してくる。それでもたくさん質問していただいた。
薬学部3年生の講義はサイトカインのまとめとTregの話。いつものようにアスピリンは何で解熱作用があるの?と聞くが薬学なのに答えられない。免疫抑制剤の作用点も聞いたことがないという。薬理で習ったやろ、と聞くとそんな気がするという返事。隣で担当の先生が頭を抱えている。学生は試験がないと覚えようとしないし、試験が終わればすぐに忘れる。それでいいんだと思う。少しずつ澱のように知識は溜まってくるだろう。そのプロセスとして講義と試験は重要なんだと自分に言い聞かせる。
東京に戻ると微生物学の本試験。いつものように問題番号のミスがあった。ザルで申し訳ない。修正に時間がとられたので『試験時間を延長して下さい』という声がしたが無視。なに新作は少なく過去問がほとんどだったので皆かなりできている。問題は階段教室での受験。常々思っていたがこれはいかん。見たくなくても前のひとの答案が否応なく眼に入る。自信がない問題で、もし自分の答えと前のひとのが違っていたら前の解答に書き換えたくなるのが人情だろう。でもそんな時は大抵自分のほうが合っている。書き換えて間違いになることが多い。ひとのを見てもろくなことはない。やっぱり自分の解答に自信をもつことだ。もちろん意図的に見てはいけない。すぐに不正行為で捕まる。試験はフラットな部屋でやるように提言したい。
先日のNHKの撮影が夕方5時のニュース「シブ5時」で放送された。私はワンセグでしか見れなかったが、とても人様に見せられたものではない。実は朝の番組と勘違いして朝5時に起きて「なんだ飛ばされたのか」と思ってがっかりしたのだったが。
 






慶應大学 吉村研究室にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://new2.immunoreg.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://new2.immunoreg.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=129