関節リウマチは何型?

投稿日時 2015-07-22 08:43:38 | カテゴリ: TOP

 試験に関節リウマチは何型か?という質問を出して答えをIV型としたら学生からIII型ではないかと質問を受けた。アレルギーの4分類はGellとCoombが1963年に言い出したものなのでもう50年以上の歴史がある。もともと過敏症の分類に使われたもので確かにIgEに依存するI型や抗原抗体複合体の沈着によって起きるIII型などわかりやすい。IV型は主にT細胞によって起きる遅延型過敏症DTHやI型糖尿病などのT細胞依存性の自己免疫疾患が含まれる。間接リウマチはCD4陽性T細胞依存性の自己免疫疾患なのでアレルギーの4分類ではIV型と講義では教えているし私の使っている教科書『免疫生物学』『エッセンシャル免疫学』でもIV型と書いてある。しかし世の中には関節リウマチ=膠原病、すなわちIII型と書いていあるものも多い。実際に治療にはCD20抗体(リツキサン)が奏功するのでB細胞や抗体の関与は確かだ。一方でアバタセプトも効果がありT細胞の活性化が必要であることも事実であろう。B細胞からの高親和性の抗体産生にT細胞のヘルプが必要なので当然とも言える。SLEのように病状がどの原因からくるのか、で分類すればよいのだろうが、それでも複合型の『間接リウマチ』は難しい。講義でも機械的に分類するのではなく病因病態を理解することが重要と教えている。
といっても国家試験に出るとなるとはっきりさせたほうがよいか。。。専門家でも意見がわかれるので最近は出てないいんじゃないかと思うのだが。






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