教師の憂うつ/ストックホルムから共同研究者

投稿日時 2015-09-02 13:34:08 | カテゴリ: TOP

学生のレポートを見ている。よく書いているのも多いが、手抜きとしか思えないものもある。そういうのにはさらに追加レポートを課すことになるがいつもむなしさを覚える。彼らに担当教科の重要性や研究の面白さを理解させるのは困難だ。教師がより多くの時間接触するのは『最小限の努力で単位さえとれればよい』と考える不届きもの。逆に真面目な学生や本当に学びたいと思っている学生は問題なく本試で受かるので素通りして行く。教師の宿命とはいえだんだん憂うつになってくる。

スウェーデンのカロリンスカ研究所の共同研究先のラボからBeritさんという研究員がやって来た。一月ほど滞在して実験をして行く予定である。これで完全英語化によるセミナー、雑誌会となった。大丈夫か?お昼におかずの『しぐれ煮』を説明しようとして英語が出て来ない。スマホで調べると『Boiled Shigure』Googleも手抜きしてるんじゃないか? 

それでも再レポートは3名にした。文句を言いたいのもあと2,3人いたがこっちもエネルギー切れなので大目に見ることにした。以下はレポート課題。通った学生にも興味が出そうな問題だろうと思う。


レポート課題

(1)間接リウマチはアレルギーの4分類で3型に分類している教科書と4型に分類している教科書がある。なぜこのような混乱が起きるのか?病因論をしっかり調べて考えを述べよ。

(2)現在、抗腫瘍免疫の研究が盛んに行われている。抗腫瘍免疫の特徴を調べ、これに対して現在認可されている抗体療法の意義と、分子生物学的な背景を述べよ。

(3)アルツハイマー病に免疫が関与することが疑われている。発症にHLAが関連することがわかっている。理由をHLAの基盤的な知識も含めて調べて書け。

(4)衛生仮説とはどのようなもので、なぜ成り立つのか?免疫学的に説明せよ。

(5)舌下免疫療法について調べて報告せよ。

(6)最近、腸内細菌と様々な疾患が関連することが報告されている。糖尿病、癌、自閉症、自己免疫疾患についてその想定されるメカニズムを調べてレポートせよ。


 






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