下町ロケット

投稿日時 2015-10-26 00:40:58 | カテゴリ: TOP

 浪花節と勧善懲悪にすこぶる弱い、典型的な日本人である。TBSの『下町ロケット』(日曜日9時)。毎週楽しみにしていると言うのも恥ずかしい。難しい技術や法律の話がでてくるが極言すると理不尽な悪い奴らに苦境に立たされる(実直で夢を追う)主人公が起死回生の一発で逆転する話だ。しかも反抗期の娘がシャツにアイロンかけてくれたりして親父としては泣かせられる。そんな話、原作にあったっけ?
中小企業の生き残る道は技術力。もっともな話だ。本物の技術があれば負けることはない。うちのような自転車操業のラボが生き残るのも同じだろう。オリジナルな技術で勝負しないとなあ。うちも前回、数年前はなんとか乗り切ったが、あと2,3年後にはまた資金繰りで倒産か廃業の危機に立たされる。中小企業のオヤジの話はとても人ごととは思えない。
相手の弁護士から『なんのために研究するのか?』と聞かれて主人公は『面白いからだ』と答える。『昨日できなかったことが今日出来るようになる。技術に不可能はない。』と言い切った。実際の研究は不可能だらけでそう簡単ではないと思うが、『面白い』というのは多くの研究者の気持ちを代弁してくれていると思う。

第1話では主人公は慶應義塾大学理工学部の出身という設定で、阿部寛がまるで20代の若者の姿で目を輝かせて講義に聞き入っている風景が出てきた。これはすごい。普通ドラマでは帝都大学とか洛北大学とか適当な名前にするのになんで実名なんだろう?ちょっと不思議に思ったら、作者の池井戸潤氏は慶應文学部と法学部の卒業だそうだ(なんで2つの学部卒業なんだろう?)。それでかどうかはわからないが、慶應理工学部、大いに名を売ったのは間違いないのではなかろうか。卒業生のうちのK君も誇らしいのではなかろうか。でも理工学部にロケット工学科ってあるんだろうか?






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