子宮頸がんワクチン

投稿日時 2016-07-28 00:23:07 | カテゴリ: TOP

 ウイルスによる発がんの講義を担当している。当然子宮頸がんワクチンのことは講義に入れざるを得ない。世界的にはWHOが推奨しているし、講義的にはコンポーネントワクチンの代表例として欠かせない。講師としては『確かに子宮頸がんワクチンには他のワクチンと同様に副作用の可能性はあるだろう』しかし『疫学的にはそれを上回る子宮頸がん予防効果があるとされている』という実際の結果を示すしかない。もちろん注射のせいで『学校にいけない』『寝たきり』といった副作用に悩む女性の存在は間違いなくあるだろう。今回63人の女性が提訴したそうだ。一方で子宮頸がんによる死亡は年3000人程度(国内)であるという。全世界的にはWHOは日本の『定期接種の中断』にきわめて批判的である。講義では断定的なことは避けつつ、『現状の実数に基いて科学的な判断を各自で行って欲しい』ということになる。この問題に深入りすると炎上するらしいが、副作用の問題とワクチンの効果の問題は分けて考えて『無理が通れば道理が引っ込む』ということのないように願いたい。なおHPVワクチンは生ワクチンではないので試験の時に間違った学生は注意して欲しい。






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