メルボルン国際学会(2)

投稿日時 2016-08-27 12:07:19 | カテゴリ: TOP

 会期途中でラボから来ている5名と山田先生、関谷君の秋山研の後輩らでレストランに行った。せっかくオーストラリアにきたのでオージー・ビーフのステーキを食べたい!ということで会場近くのステーキハウスに行った。もちろんカンガルーの肉も注文。カンガルーの肉は『ルーミート』と言ってスーパーでも売っているとネットには出ていたのだが残念ながら何軒か行ったがお目にかかることはできなかった。宿の人に聞いても『カンガルー?』と嫌な顔をされたので現地のひとはそれほど食べないのかもしれない。この店のカンガルー肉はクンセイにしてあって臭みがなく美味しかった。トマホークステーキ1.2kg85$とあったので何かと思って注文したら骨付きリブロースステーキだった。骨が重さの半分を占めていたかもしれない。それと普通のステーキ。ワインも美味しかった。
少しは勉強の話もしないといけない。がん免疫のセッションを主に聞いていたのだが途中でびっくりする発表があった。『CIS is a potent checkpoint in NK cell-mediated tumor immunity』地元のWEHIからの発表だ。CISがCD8T細胞のTCRシグナルを抑制するのでCIS欠損マウスは抗腫瘍能が高くなる、という報告は米国NIHから昨年JEMに出されていた。同じくCIS欠損マウスは腫瘍抵抗性なのだが、CD8とは全く異なる話で何故かCISの発現はNK細胞で異常に高く、JAK1に結合してこれを分解するのでNK細胞の抗腫瘍能が増強されるのだと言う。Nature Immunology6月号にすでに掲載されていた。途中でCISはYoshimuraによって発見されSTAT5の抑制因子とされてきた、と発言があったので自分の不勉強をさらすようで恥ずかしかったが、セッション終了後に発表者のHuntingtonに挨拶に行っていくつか質問して来た。初対面で『お前がCISのYoshimuraか!』と喜んでくれた。






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