またyahooのニュースから(原著は読まんのか!)。初耳学なので(林先生は知っていたかも)。若い女性に起こる不安定な精神状態や不随意運動で昔なら「悪魔払い」の対象にされていた病気だ。実はこれは抗NMDA受容体抗体による脳炎、つまり自己免疫疾患(抗体による自己組織(この場合は神経系)への攻撃なのでII型アレルギー)なのだそうだ。卵巣腫瘍が関係していることが多く、腫瘍組織に対する抗体が抗NMDA抗体を含んでいるため、腫瘍を摘出することで治癒することが多いそうだ。Wikiには「すべての医師(特に精神科医)は思春期における急性精神病の原因として抗NMDA受容体抗体脳炎を検討することが重要である」と書かれていた。講義でも取り上げたい。これまで原因不明とされてきた他の精神疾患でも実は免疫が関係しているのかもしれない。
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