パリの休日

投稿日時 2018-11-04 15:52:39 | カテゴリ: TOP

10月後半は科研費が終わると、何度かWebにまつわる不具合でぶち切れたものの大きな出来事もなく平穏だった。11/2にパリで行われる国際会議に出席するために成田を出発する。翌3日に学会の合間を縫ってソルボンヌ大学近くを散策する。この付近にパルテオンというものすごく巨大な霊廟がある。多くのフランスの偉人や英雄たちが葬られている。地球の自転を証明したフーコーの振り子があることでも有名だ。このパルテオンの地下にマリー•キュリーとピエール•キュリーの棺が安置されていることを偶然知った。そもそもパルテオンとはギリシャ語の「すべての神々」に由来し、神様を祀る場所なのだ。英雄や偉人が神格化されるのは洋の東西を問わない。小学生か中学生の頃、「キュリー夫人伝」と「パスツール伝」を読んで科学者を志した。当時は自分の能力も知らない全く無垢な(無知な?)子供だった。そのキュリー夫人が眠っているのだ。かなり広いパルテオンの地下室を歩き回ってようやく二人の棺を見つけたときは感無量だった(なおパスツールの墓は研究所内にあるらしい)。しっかり手を合わせて拝む。いや今こそ最終段階にあるIさんの論文が無事に通ることをお願いしないといけない。なにしろノーベル賞を2回も受賞したのだ。菅原道真よりもご利益があるに違いない。一心にお祈りする。この頃はもうアイデアもでないので論文投稿の時は神頼みしかない。正月から何度神社にお参りに行ったことか。きっとその願いは通じるだろう。
ついでに近くのキュリー博物館を訪ねる。キュリー夫人の実験ノートからは今でも放射線が出ていることは有名な話だ。それが見れるかと思ったが残念ながらここにはないらしい。危険なので当然か(国立図書館で防護服を着たら見れるという)。当時の実験室や実験器具が展示されている。こんな粗末な機器でノーベル賞を2回ももらったのだ。やはり研究はお金ではなくアイデアと努力と忍耐なんだと納得する。

パリのホテルのトイレにウォシュレットがついているのを発見して驚いた。リモコンに絵も文字もなく試してみなかったらわからなかっただろう。欧米では初めて見た。GEBERITというスイスの会社の製品らしい。日本のよりもずいぶんシンプルだが機能は十分のように思える。惜しむらくは暖房ではなく座る時冷たい。ウォシュレットは日本発の偉大な発明品のひとつと思う。もっと広まっていいと思っていたのだがそろそろか。






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