新しい病気を見つけて名前をつける(鳴海先生)

投稿日時 2019-09-05 19:26:28 | カテゴリ: TOP

 今日のMCBは3限目が神経解剖の仲嶋先生、4限目は成育医療センターの鳴海覚志先生。仲嶋先生の講義は初めて聞いた。Reelinという発生過程の神経細胞の移動と分化の制御に関係する分子の話。大学院生のときにまだ遺伝子のわかっていなかったReelinマウスに野生型マウスの脳細胞を免疫して抗体が得られたことからスタートされている。後から考えるとよくとられる手法のひとつかもしれないが大学院生の時によく思いついたものだ。神経細胞の動きと分布が一つの分子で細かく制御されていることが驚きだった。成育医療研究センターの鳴海先生は慶應医学部の出身でまだ40代初め。次世代シークエンサーを使ってどのように先天性疾患遺伝子にたどり着くのか、見つかった症候群にどう名前をつけるのがいいのかご自身の体験をもとに面白く話された。自分の若い時は遺伝子をクローニングして名前をつけるのが目標だったので相通じるものがある。シドニーブレナーの言葉「科学の進歩は新技術、新発見、新発想に依存し、おそらくその順に重要である」を紹介されて、新しい技術を導入することがいかに大事かを強調された。確かに次世代シークエンサーは遺伝子疾患の原因遺伝子の発見に多大な貢献をしている。このMCBは研究医を志す学生を少しでも増やす目的があるのだが昨今なかなか難しい。鳴海先生の話は大いに刺激になってくれたと期待したい。






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