一般向けの講演

投稿日時 2019-09-29 16:11:45 | カテゴリ: TOP

木曜日から「がん学会」。初日午前中の英語のセッションでの発表。T細胞疲弊化の話題は英語でやったことがほとんどないので緊張する。25分の予定が直前に20分にと言われて後半のスライドをかなりスキップすることになった。いずれにしても準備不足で自分としては不満の残る内容だった。学会は演題はまだ少ないものの「がん免疫」は「がん学会」でも盛況で聴衆も多く定着しつつある気がした。

日曜日は郷里に戻って高校の同窓会に頼まれた講演を行う。話題の中心はもちろん「がん免疫」。がん学会での話も含めてノーベル賞の本庶先生の話題満載(もちろん賞賛ばかり)だった。一般向けの講演はあまり経験がなくいつも以上に緊張する。眠たくならないように所々にジョークをちりばめる。新ネタはCAR-Tの「キムリヤ」一回3300万円もするので「高すぎてムリヤ〜」まばらな笑い。「忘れてください」。
柳沢先生の話からヒントを得て「世の中では『笑うと免疫力がアップしてがんになりにくい』といわれているが実験的には証明されていない。ミッキーマウスは笑うけど我々がよく実験に使うネズミは笑わない。そもそも動物を笑わせるのは極めて難しい」これはうけた。
ノーベル賞の話題にからめてカロリンスカ研究所で昔、共同研究者に呼ばれて講演をしたときの謝辞の話を披露する。「今回は講演の機会をいただき誠にありがとうございます。つきましては12月にもう一度お呼びいただけることを願っています、と言ったら意味がわかってもらえずに会場がシーンとなった」これはまあまあ受けた。

質問で「先生がノーベル賞をとるのはいつですか?」「残念ながらノーベル賞は存命中でないともらえないので、私が生きているうちは難しいでしょう。」とかわす。イグノーベル賞ならそのうち、と言えばよかった。
予定の40分きっかりだったと思うが、一般向けに話すのはめちゃめちゃ難しい。






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