無観客授業

投稿日時 2020-05-26 15:38:47 | カテゴリ: TOP

本日はじめて学部の講義収録に臨む。これまでパワポの音声録画、Zoomを使った録画はやったが、今回は無観客試合ならぬ無観客授業。パワポを説明するだけでは面白くなかろうと教壇にたって普通に講義を行い録画する方式をお願いした。それでもZoomを使った双方向の講義ではなく単なる録画。聞き手は後日拝聴するらしい。どの方法がいいのか自分が聞く方の立場になることは滅多にないのでわからないが、少なくとも相手がいないと確実に早く終わる。普段90分の講義が60分もかからなかった。目の前に人がいないのにジョークも言う気がしない。機関銃のように喋って終わる。レスポンスもなく疲労感はこちらの方が大きい。やはりzoomを使った対面講義の方が余程いいと思う。浪速大学の仲野先生は「講義は一期一会」とか言って収録配信は断ったそうだ。そのほうが学生にも生活のリズムができていいのだろう。好評だったそうだ。私の講義などそんな大それたものではないので聞いてもらう必要もないとは思う。

緊急事態宣言が解除されて日常が戻ってきた。ラボも正常運転でいきたいがやはり関心はコロナである。本当に第2波は来るのか?自粛や都市封鎖は効果があったのか?薬のようにプラセボと比較することが難しいのでなんともいえない。ただ数十万人の死者が出ると脅していた疫学の人たちは100年ほど前からあるモデルを使っていたようだ。2013年にノーベル化学賞を受賞した分子シミュレーションの専門家のマイケルデビッド博士は真っ向から反対意見を述べている。彼の計算では都市封鎖はむしろ多くの死者を出すという。おそらく今は国民の努力と紫外線や湿度でウイルスの伝染力は落ちている。もし第2波が来るなら小休止の今こそ本当に有効な方法を科学的に議論してもらいたいものだ。

今日めでたくアベノマスクが届いた。これは子孫に残せば50年後プレミアがつくかもしれない。大事にとっておこうと思う。

疫学は素人なのでコロナについては言わないようにしようと思っていたがついつい自分の言いたいことと同じ記事があると引用したくなるし、ほれみろ、と思ってしまう。私の見解は強力な自粛は必要なく、高齢者など重篤になる可能性の高い人を徹底的に防御するようにして健常者は街に出たほうがよい、というもの。マイケル博士と同じくイギリスの研究チームは強力なロックダウンは必要ないという見解を発表しているそうだ。あわせて日本人を含むアジアではすでに近縁のコロナウイルス に感染の経験がある人が多いので重症化しにくいので(まだ検証はされていないが)そうでない人を守れば良いのではないかと疑っている。これも山中先生のファクターXと同じ発想
毎日感染者数が公表されているがこのうち何人が軽症で何人が重症かは報告されていない。クラスターの追跡ではPCR陽性の人の中には必ず軽症や無症状の人がいるはず。毎度のことながら今回のコロナ禍でも立場の弱い人たちが窮地に追いやられている。思い返すとWHOは1月の時点では厳しい渡航制限などは必要ないと言っていた。子供や若い人を中心に軽症や無症状が多かったせいもあるだろう。その時に軽症や無症状となるメカニズムをちゃんと解明しておけば対応の仕方も随分違っていたのではないかと思われる。トランプではないがWHOの無策が今日の混乱を招いたという考えには賛同する。軽症や無症状となる一番考えやすい機構は交差免疫による早期のウイルス排除だろう。

小児科学会は「休校は感染防止効果は少なくデメリットが大きい」として反対声明を出したそうだ。ようやくevidenceに基づいて考えようという機運になってきたか。なぜ子供は感染しにくく症状も軽いのか?これもメカニズムがわかれば大人の対策に活かせるだろう。






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