NewsPicks

投稿日時 2020-09-05 13:14:57 | カテゴリ: TOP

 先週「NewsPicks」というネットメディアの須田桃子さんというかたから取材の申し込みがあった。どこかで聞いた名前だと思ったら、有名なSTAP細胞事件の本を書いた方だ。毎日新聞社だと思っていたら最近移られたらしい。昔熱心に読んだ記憶があるので一も二もなく引き受けた。コロナの「交差免疫」の解説をして欲しいというので最近の論文を時系列的に追って説明した。ほとんどはブログに書いてきたことなのだが、須田さんの原稿が素晴らしくよくまとまっていて、手を入れるべきところもほとんどなく「さすが」と感心した。次どういう話になるんだろう?という知的好奇心をそそられる構成になっている。木曜日が須田さんのサイエンスの記事が出る日だそうで3日にアップされていた。残念ながら有料記事なので中身は公開できない(10日間お試しで入会可能。ただ経済記事が中心なので我々にはすこし縁遠いか)が読者のコメントがついていて面白い。
最初に出てくる新妻耕太さんは『ここまで「わかりやすい、かつ解釈と表現が正しい」交差免疫の解説記事はない』、産婦人科の先生からは「なんてわかりやすくかつ正確な解説。秀逸です」と褒めてもらっており、ちょっとドヤ顔で皆に自慢する(須田さんのまとめかたがうまいのだが。。)(そもそも他人の論文の解説。自分の仕事ではないのにそこまで胸を張ることではない!)。新妻さん、これもどこかで聞いたことがあると思ったら筑波大学渋谷先生のところの卒業生らしい。現在スタンフォード大学のポスドクをしているそうだが、渋谷先生は”彼はコロナで研究もできないのでYoutuberになったらしい”と言っていた。近頃海外で挑戦する日本の若者が少なくなっているのでぜひ頑張って欲しいものだ。専門用語なしでウイルスを学ぶなどの新妻免疫塾というのもされているようでYoutubeに公開されている。
このごろ運や間が悪いことが続いたり原因不明の皮膚炎に悩まされたりと面白くないことが多いが、ちょっと一服できた。

東京はPCR陽性者100人を切ったということで概ね収束と言っていいかもしれない。これに対する一般のひとのコメントで胸を打つものがあった。「学生、特に大学生は大人の都合でスポイルされている。学校にも行けない、部活もない、アルバイトも切られる。安易に大学に来るなというなら授業料を返還すべき。偉い人たちは若者は票にもならないし、自分たちのことしか考えていないのでは。」全く著しく同意する。高校生や大学生はたとえ感染しても自分はなんともない。年寄りの1年と彼らの1年は重みがまるで違う。高校生、大学生の1年は2度と戻ってこない。そろそろ若い人たちは声をあげてもいいのではないか。大人は次世代を担う人たちのことを考えるべきではないのか。文部大臣は対面授業をやれと言っている。それでもやらないのは事なかれ主義の悪癖が出ているのだろう。文科省はもっとはっきり「従わなければ罰則」くらい言ってもいい。学生全員抗原検査するという英断の大学もある。やろうと思えばできるはず。及び腰の上層部はコロナが怖いのではなく自粛派からの批判が怖いのだろう。

アメリカでは感染の再拡大は大学の再開のせいだという。もしそうならマスクなどの感染防止や陽性者の隔離が徹底されていないのではないか?アメリカはそれは大学だけの問題ではなさそうだが。「PCR検査を増やせば収束する」のは陽性だった人が次にうつさないように自粛すればの話。そこが守られないと検査の意味がなくなる。

慶應大学呼吸器内科のグループの解析から「痛風はコロナで死亡する危険因子」であることがわかったという。痛風持ちである自分にはドキっとする報告だ。だが死亡する可能性が2倍になるのか、3倍なのかいまいちよくわからないので今度聞いておきたい。痛風持ちはインフラマソームが活性化しやすくIL−1βの産生量が多くサイトカインストームが増悪化するのだろう。理屈はよくわかる。もし感染したらBTK阻害剤を飲むべきか。






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