そうだ京都、行こう

投稿日時 2020-12-13 17:04:44 | カテゴリ: TOP

 12日は京都で某XXの会合。世の中ではGoToに対して「感染を拡大させている」として厳しい目が向けられている。私は少し違う考えを持っていて、移動だけで会食や多人数との接触がなければ出張は大きなリスクはないのではないかと思っている。移動だけで感染するなら毎日の通勤電車ですでに感染してるだろう。ともあれせっかくの京都である。会議の2時間ほど前に着いて京都御所や下鴨神社を散策した。下鴨神社の境内の原生林を糺の森(ただすのもり)と言うそうで、広い杜になっている。大学院生のころ近くに下宿していたにもかかわらずなぜか下鴨神社も糺の森も行った記憶がない。しかしここの紅葉は遅いらしいので行ってみることに。嬉しいことにまだ結構残っていた。

それもだが国歌、「君が代」に出てくる「さざれ石」が置いてあることに驚いた。ほんまにあったんか。しかし調べてみるとかなりの箇所にあるらしく「さざれ石公園」すらあるらしい。確かに下鴨神社のさざれ石には苔は生えていないが、さざれ石公園の石には苔がむしている。こっちが本家か元祖なのだろうか。

感染はなかなか歯止めがかからない。ここにきて私も山中先生が提唱したファクターXは実は「マスクと手洗い」だったのではないかと密かに思うようになっている。岩田先生も幻想だと言っている。実際感染者の死亡率はアメリカも日本も大きな違いはない(1.8% vs 1.4%)。日本で感染者が少なかったのは遺伝子や交差免疫のせいではなく日本人の清潔な生活習慣や自粛のおかげだったのかもしれない。それがGoToなどで緩んだというのは確かにそうなのかもしれない。でも第一波の時のように一旦とことん抑えてもまたコロナは復活する。拡大と緊縮を繰り返すのは同じではないか。それでも一旦強く抑えた方がいいのか。なんとか自殺者を出さないようにかわしつつ1日も早くワクチン と治療薬が開発されるのを待つということではなかったか。といっても今の対策ではどちらも外国頼みなのかもしれないが。。

それでも子供や若者が軽症あるいは無症状というのは世界的に共通している。免疫学会のシンポジウムで宮坂先生に質問したら、子供でも感染したら抗体価はあがるそうなので、単に自然免疫で排除されているわけではないようだ。ここは交差免疫で説明できるような気がする。と言ってもうちのラボの検査でも「若者だと免疫記憶が高い」という結果はまだ得られていない。なぜなら検査を拡充させるための資金と提供者の問題があるからだ。






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