札幌/ワクチンの進化

投稿日時 2021-04-18 19:33:54 | カテゴリ: TOP

 週末、北大の先生に呼ばれて講演を行う。臨床の先生が多いので夜7時くらいに開演。昨年10月のがん免疫学会から半年以上ぶりなので是非にと頼み込んで会場まで足を運ばせてもらった。もちろん感染対策は完璧。ひと昔前なら講演の後は懇親会、いや情報交換会なのだが、今は札幌もお店は9時で閉まるそうなので、お弁当をもらって部屋に戻る。呼んでいただいた先生は申し訳なさそうだったが、それは全くなんでもない。それよりも若い先生方からたくさん質問をもらって「すごく刺激になった」と言われたことが何よりも嬉しい。それでもとんぼ帰りの札幌である。せめて、というわけで翌日空港で今大人気の「えびそば一幻」と立ち食い寿司をいただく。一幻は千歳空港に行くたびにぜひ寄りたいと思っていたのだが、いつもすごい行列で、並ぶのが苦手な自分はとても無理。しかし今回はやはり観光客が減っているのか全く並ばずに食べることができた。喜んでいいのか、憂うべきか、噂に違わずうまかったが、、(新宿にも東京駅にも店があるそうだ)。

それにしてもである。また大学ではオンラインに逆戻りしそうで学生らは不安に駆られているという記事があった。コメントでは「若い人たちにばかり負担を強いるのはおかしい」という真っ当な意見もあったが、20代の若い人が感染を広げているという変な認識が浸透しているのか街に繰り出す若い者が悪いと思っている高齢者がいるようだ。若い人を拘束するよりも65歳以上を何処も出入り禁止したら解決するのではないか?と思うのは私だけではないらしい。あとはワクチン次第。総理が直談判して9月までに目処がたったそうで喜ばしいことだが、打つ方の体制は大丈夫なんだろうか。。。医療関係者もまだ14%完了程度だという。報道関係者はいつもながらの感染者数を流すだけでなく、もっとこのあたりの目詰まりの原因を追求して改善できるようにしてほしいものだが。。。
ニュースでワクチンの進化について記事があった。モデルナもファイザーもmRNAワクチンというだけでも画期的な新技術だが、さらにスパイクの構造にも極めて巧妙な工夫がなされている。これは2つのアミノ酸をプロリンに置き換えてスパイクを融合前の構造に保つ改変だそうで通常よりも中和活性の高い抗体を誘導できる。うちでもACE2とスパイクの結合を中和させる活性を見ているがファイザーのワクチンを打ったひとの血清の中和活性は感染経験者のそれを凌駕している。なるほどそういう工夫もされていたのか。さらにこの記事ではスパイクの構造を安定化させ鶏卵で増やせるウイルス(NDV)に組み込み、インフルエンザウイルスのワクチン産生ラインでもワクチンを作れるようにした、という。「ホームラン級の進化」と呼んでいるが、まさしくワクチンの進化は止まらない。日本は、、、言い出すと愚痴になるのでやめておこう。これなら種ウイルスさえもらえれば国内でもすぐに量産できそうな気がする。律速はそこではないという話もあるが。。

 25日から3度目の緊急事態宣言である。大阪市立小中学校では給食は学校で、授業はオンラインでやるそうで、初めは何かの冗談だろうと思ったが、本当にやっているらしい。保護者からは「意味がわからない」と酷評されている。東京では「通勤の混雑は全くかわらないのに大学は学生を締め出し」とこれも効果が理解できないことをやっている。そもそも大阪は実行再生産数が下がり始めており、おそらく今後大阪は感染者数は減ると思われる。緊急事態宣言の効果かどうかはどうやって判定するのだろうか。






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