コロナはいつ終息する?

投稿日時 2021-09-06 21:27:25 | カテゴリ: TOP

 Yahooニュースで新型コロナの終息時期に関するニュースがあった。ワシントンポストの記事を転記したものらしい。3年以上かかるという意見もあるが注目したいのは’楽観的’な意見。抜粋して訳すと、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の医学教授で、感染症の専門家であるモニカ・ガンジー氏は、「私は本当に、本当に終盤に入ったと思っています」と語る。「9月中旬から下旬にかけて患者数が減少し始め、10月中旬には、医療従事者にとってはウイルスが気になるが、一般市民にとってはあまり気にならないような、管理しやすい状態になるでしょう」。ガンジー氏は、これまでの呼吸器系ウイルスの流行は、ワクチン接種や自然感染による免疫の獲得によって終息してきたという事実に基づいて、楽観的な見方をしている。ウイルスは常に変化し続け、人々の防御力を回避できる可能性があるが、「ウイルスは自分自身を犠牲にして素早く変異し、時間とともに弱体化していく」という。デルタ型が米国で大流行したため、今年の夏がこのウイルスの強さのピークになるだろうと考えている。

これまでの経験から専門家の予言は多くは外れる。そもそもウイルスが弱毒化したという証拠はないし、アメリカはまだ増加傾向なのでガンジー氏の自信がどこから来るのかよくわからない。しかし確かにインドもブラジルも理由はよくわからないが感染者数はピークから比べるとかなり減少している。医療崩壊すると予言されたイギリスも1日4万人以下で推移している。日本もなぜか急速に減って来ている。ウイルス自身というよりは免疫の力(ワクチン)が大きいような気はするが、このスピードはワクチンや自然感染だけでは説明できるような気がしない。最も強力な要因はワクチンだとしてもプラスアルファがあるのではないか?感染を回避する無意識の知恵や何か社会的な要因があるのかもしれないがそういう専門家(社会心理学?)の意見も聞こえてこない。まあ減って悪いことはない。最も楽観的な予言は日本でいう第5波(デルタ株)を最後に感染がフェードアウトすることだろう。ガンジー氏の言うように終わりが見えたら勇気も湧くだろう。スウェーデンもデルタ株により感染者は増加傾向だが死者は1名とかゼロとかで近々すべての規制を解除するという。


(自称)専門家で「(東京では)人流は減っていないから感染者数が減るのはおかしい」と堂々という人がいる。もちろん気を緩めないように警告することは重要だが、科学者なら事実に基づかない憶測で物を言ってはいけない。都の発熱相談は確実に減っており、モニタリングも減少傾向が続いていることを見れば実際に感染者数も減っていることは正しいと推論される。逆にもし感染者数は偽りの報告だとすると発熱相談やモニタリングが減っていることはどう説明するのだろうか?他のデータも捏造された可能性は否定できないが、全国的な他県の傾向まで捏造することは難しいだろう。逆に言えば「人流と感染者数には相関がない」ことは論理学的には間違っていない。よって人流を抑えればすべてよし、とする対策は誤りであると言える。医者でも数学の勉強が足りない人がいるように思う。
stay homeの効果検証については西川先生のNature Med論文の解説がある。結論は微妙で、少なくとも驚くべき効果があるわけではないらしい。
もっともなぜ急激に減りつつあるのか?はまだ誰も合理的に正しく説明できていないように思う(今回に限らずこれまでもできていない)。こちらの先生はちゃんと現状を正確に把握しておられる。全く同感。しかしやはり減少の理由は憶測の域を出ず正確にはわからない。
9/9今日も先週よりも1000人以上減った。コメント欄では「なぜ減ったのか、科学的な説明のできない(自称)専門家は呼ぶな」と手厳しい。おっしゃる通り。正確に答えられる人はいないと思う。
最も典型的なのはインドネシア。デルタ株によって1日5万人以上が感染していたのになぜか急激に収まった。これも規制緩和後増加に転じておらず、外出制限だけでは説明できないほどの減少速度のように思える。

コロナに関しては私も含めて(自称)専門家は皆「占い師」。「占い師」は外したことは一切言及せず、当たったことだけ自慢する。私は第5波は5000人程度でピークアウトすると予言し当てた(と胸をはる)。某N先生のように43万人死亡というのは外しすぎの様な気がするが。というか当たったことあります?

日本もwithコロナをめざす?本当なら希望が持てるが。。。さっそく(自称)専門家は「再拡大する」と懸念を表明しているがイギリスの例を知らないらしい。いや彼らは心の中では永遠にこの状態が続いて欲しいと思っているのだろう。早速コメント欄では「女性と寿司屋でワインを飲むのはいいんだ」と突っ込まれていた。

私の予言。コロナの感染拡大は今回の第5波で終わり。さざ波レベルでくすぶり続けるも終息に向かう。冬の第6波はない(あってもさざ波。死者はごくわずか)。海外も同じ。来年正月開けから世界的にほぼ日常が戻ってくる。予言なので外したらこっそりと削除します。ミュー株?元祖コロンビアもほぼ終息しつつあるので過剰に恐れる必要はないというのも私の予言。

ようやくアメリカも下がり始めた。ガンジー先生の予言は当たるか?ガンジー先生のインタビューはこちら高橋洋一先生の予言の的中率は8割を超えているそうだ。一方でN先生は打率1−2割という。いやそれは褒めすぎで正確には1割以下と思う。ではなぜN先生はもてはやされ高橋先生(や私)の予言は黙殺されるのか。高橋先生曰く、N先生の恐怖心を煽る予言のほうがマスコミ受けし、また医療界受けするからだという。すこぶる同意する。高橋先生は自分よりもよく当てている人はいないだろうというが、忘れていませんか?ここにいます(といって正確に自分の予言の的中率を調べたわけでなはいが)。私の予言の根拠は多くは海外。海外の動向をよくみていれば日本の波がどうなるかある程度予想がつく。第6波があるかどうかはデルタ株にかわる新変異株の大波があるかどうか。それは多くの場合海外で先行するのですぐにわかる。なお理研では天気予報の手法を加えた予測を行なっているという。天気予報の方がトンデモの(自称)専門家の預言者のご宣託よりもはるかに信頼できそうだ。

(預言者の言い訳の再録)10/9 土曜日 東京都82人。もはや人流という言葉を口にする専門家(=預言者)はいまい。ただ一体何が起きるいるのか?憶測だけで話をしても解明につながらないのでぜひ世界レベルでの科学的なデータと検証がほしい。(1)やはり一番の要因はワクチンではないか。ワクチンは重症化を抑制することはわかったが、どの程度までウイルスの排出量を減らしたのか?これはサンプルを集めるのが大変だが検査はできる。(2)流行時と現時点のウイルスの変異と変異したウイルスの感性性の検証。これも感染研なら可能では。(3)イギリスのように収束せず長期間毎日3−4万人陽性者が出続けている国と何が違うのか?逆にインドネシアも急速に減少したが、日本との共通点は何か?やはりアジアと欧米では違いがあるのか?年齢分布の違いか。PCRの検査数もあるかもしれない。シンガポールの陽性者の98%は無症状か軽症。これらの人のウイルス排出量は少ないのか。血中抗体レベルやインターフェロンレベルも調べてみると違うのかもしれない。






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