脳梗塞はよく知られた病気ですが、治療法は依然として限られており、治療開始可能時間(therapeutic time window)の広い治療法が必要とされています。脳梗塞は脳血管障害に伴う虚血により脳組織が壊死に陥る病態であり、多くの炎症メカニズムが関係していますが、リンパ球の関与や脳梗塞急性期における炎症メカニズムは未だに十分に明らかにはなっていませんでした。七田君はマウスモデルを用いて(このモデルが実に大変)脳梗塞亜急性期に脳内に浸潤するIL-17産生性γδT細胞が、脳梗塞の病態の進行に重要な役割をしていることを発見しました。さらに脳梗塞急性期に脳内に発現しているIL-23がIL-17産生性γδT細胞の誘導に重要であることを証明しました。本研究によって明らかとなったこれらサイトカインおよびその産生細胞を標的とすることによって、新規の脳梗塞治療が開発できる可能性があり、脳卒中医療に役立つことが期待されます。詳細はJ
STのpress-releaseへ。毎日新聞でもとりあげてもらいました。またnature Medの
News and Viewでも紹介されています。