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4.15.06免疫学会ニュースレター





博士課程4年 知念 孝敏

 九州大学生体防御医学研究所・免疫制御学分野



 早いものでもう4年になる。今日は、院生を代表して、我々の愛してやまない吉村研について紹介させて頂きます。



入学したばかりの頃、教授というのは偉く、遠い存在であるというイメージしかなかった私に、吉村教授の姿は非常に新鮮に映った。新入生の事がよっぽど気掛かりなのか、一日に5回も6回も、どうだ大丈夫か?と聞きに来る。単に研究の事だけではなく、机の位置はもう少し左がいいか?とか、本棚は組み立てられたか?とか、聞いてきて、大丈夫ですと言っているのに、机をずらすのを手伝おうとしたりする。教授は、困っていそうな人を放っておけない人なのである。毎週あるMeetingでも、教授の最大の目的は、叱責や鼓舞ではなく、学生が解析にあたり何に困っているのかをいち早く知る事であり、困っている学生には、特に重点的に寄り付いて来る。結局ほとんどの学生が、かなり濃厚に教授と時間を共有する事になる。



 学生より先に電話を取り、パソコンのケーブルを持ってうろついていたり、散らかった恒温室を整理したり、そんな事をする教授の姿を目撃するのは日常茶飯事である。「君たちは実験していなさい。」と言われると分かっているので、慣れて来ると皆、手伝おうともしなくなる。もちろん、教授は学生を甘やかしたいのではない。背中を見せる事で学生の言い訳をそぎ落としているのである。やらない事、考えない事に対しては、非常に厳しく、背筋が凍る感覚を覚える事も4年のうち一回ぐらいはあるかもしれない。鬼教官ではないが、育てる事が大好きなのである。ラボをぐるぐる回るだけでなく、テキストの輪読会、週2回の論文読解トレーニングと、学生を育てるためにかなりの時間を割く。偉大な先人のエピソードや留学体験談を交えた説教メールを定期的に送信する事も教授の趣味である。



 私の好きな教授の口癖に、「教授室のドアはいつも開いているから」というのがある。「私が忙しそうにしていてもそれは95%雑用だから研究のことなら中断させて全然かまわないから遠慮なく話に来い」と。このセリフで何度涙腺がゆるんだ事か。実際教授室のドアは本当にいつも開いており、中を覗くと、教授はいつも鬼神の如くパソコンに向かっているのだが、それでもかまわず話しに行くと、途端に柔和な表情になり、一時間でも二時間でも、延々と話に付き合ってくれる。こちらから切り上げないと教授がなかなか話をやめないので、おかげで終電間際に全速力で自転車を立ち漕ぎして帰る教授の姿を非常にしばしば見かけることになる。とにかく、教授の根底に流れているのは、サイエンスに対する純粋さと、人に対する優しさであり、教授の行動の一つ一つにそれがにじみ出るように反映されている。教室員全員がそのかけがえのなさを理解しているからこそ、このラボがこの雰囲気を保てているのだと私は思う。



 大学院生を研究に導くにあたっての教授の方針は、“入学当初はなるべく各人の興味や臨床の専門に近いところからスタート”させ“はじめはきめ細かく指導をうけ研究の方法や科学的な考え方を学ぶ”、さらに”4年後には自分ひとりで問題を解決し論文を完成できるまでになる”というところを最終目標にしている。私も一応、消化器内科医のはしくれであり、そんな私に教授は、炎症性腸疾患に関連したテーマを与えてくれ粘り強く指導してくれた。教授は、優れた研究を続けるためには、モチベーションと情熱が最も大切であると常々言っているが、実際教授はそれを私に授けてくれた。“ひとりで問題を解決し論文を完成”させられる領域には、まだまだ達しておらず、教授の期待に応えきれてはいないが、その道筋だけは、すこし分かってきたようにも思う。



 ラボにはMD、PhDを問わず、20数名の教室員が所属し比較的大所帯ではあるが非常にまとまりがある。人数が多い分、研究領域が広く、自分が知らない事でも誰かが知っていて簡単に教えてもらえることがよくある。層が厚いのがこのラボの良い所である。チームワークの良さは研究以外の場でも発揮される。研究所内のソフトボール大会には、毎年2チームを出すのだが、一軍は、堂々2連覇を果たした(写真)。しかし、この私ですら、これまで一軍に入れてもらえた事はなく(二軍では四番)、これは吉村研メンバーの層が厚いことが裏目に出た好例だと思う。4年生になってやっと一軍に入れた昨年秋の試合は雨で中止だったことが今でも残念でならない。



 以上、このラボの雰囲気が少しでも伝わっただろうか。一言で言えば、芝生の上をはだしで走り回る感覚で研究に打ち込む事ができる。そういう環境を教授が作ってくれている。それだけは間違いない。



吉村研をさらに知りたい方は、ぜひ、ホームページHPを覗かれて欲しい

 教授は最近忙しく、この半年更新できていないと嘆いているが、そのうちまた吉村節を炸裂させてくれるはずだ


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