抗腫瘍免疫療法がホットである。もっぱら免疫チョックポイント分子と呼ばれるPD1とCTLA4に注目が集まっている。しかし第三のT細胞活性化シグナル、つまりサイトカインシグナルのブレーキはSOCSである。SOCSを阻害することは当然抗腫瘍免疫を増強につながる。ではどうやってノックアウトやノックダウンを使わずに薬でSOCSを阻害するか。これは実は簡単なのだ。結晶構造解析からSOCSとJAKの結合にはSOCSのKIRとJAKのGQMモチーフが重要である。ここをブロックしてやればかなりJAK特異的な増強剤が生まれる。アッセイ系等は当教室で用意ないし手伝いできる。あとはスクリーニングするだけなのだ。製薬企業にだいぶ宣伝しているがなかなか話に乗って来ない。JAK阻害剤のときの二の舞だ。製薬会社の腫瘍免疫関係者はぜひ検討して欲しい。ここに簡単なproposalの図を示します。
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